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「屋根裏」(2002年)
photo by Taku Ohara


Data
[初演年]2002年
[上演時間]約2時間 [幕・場面数]23場
[キャスト数]16名(男11名・女5名)
art interview
Japanese Drama Database
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■アメリカツアーのスケジュール

マイアミ
Byron Carlyle Theatre
500 71st Street, Miami, FL, 33141
 4-Feb Peformance Start 8:00pm
 5-Feb Peformance Start 8:00pm

ピッツバーグ
Pittsburgh's Creative and Performing Arts High School
111 Ninth St. Pittsburgh, PA 15222
 7-Feb Performance Start 7:00pm

ニューヨーク
Lila Acheson Wallace Auditorium in Japan Society
333 East 47st Street, New York, NY 10017
 10-Feb Performance Start 7:30pm
 11-Feb Performance Start 7:30pm
 12-Feb Performance Start 7:30pm

ロサンジェルス
Little Theater in California State University, Northridge
18111 Nordhoff St. Northridge, CA 91330-8320
 16-Feb Performance Start 8:00 pm
 17-Feb Performance Start 8:00 pm
Play of the Month  
2005.1.19
The Attic,   Yoji Sakate  
屋根裏,The Attic, 坂手 洋二  
あらすじ
…ある大学の寮を訪ねてくる「兄」。彼は、室内に設置された「屋根裏」とよばれる簡易個室キットに入り込む。そこは彼の「弟」が5ヶ月の間ひきこもり、自殺した場所だ。弟の死を納得できない「兄」は、「屋根裏」の発明者を探して冒険の旅に出る。

…いじめが原因で不登校になった「少女」は、ベランダに置いた「屋根裏」にひきこもる。同級生の「少年」が密かな欲望と企みを抱いて会いにくるが、容赦なく追い返す。それでも少女は、少年がくれた「アンネの日記」を読み、「私は自由だ」と思う。

…ある住宅の庭の地下に埋もれた「屋根裏」の中に、一人の男の「死体」がある。何年もひきこもり、外界との接触はレンタルビデオとインターネットだけだった男。彼の眼前では、ビデオの世界―刑事ものと時代劇と戦争映画が、終わらぬ悪夢のように展開される。彼が助けを求めて呼び出したのは、「屋根裏」の壁の落書きの人物が現実の存在となった「屋根裏ハンター」。しかし、ハンターは「死体」を慰めることしかできない。

…かつて「弟」が住んだ「屋根裏」を手に入れた「若い女」は、自分を妊娠中と主張し、アレルギーを呼ぶ全ての物を避けようとしている。彼女の狂気を疑う夫は「屋根裏」を処分する。かつての自分の「屋根裏」に滞在するため、毎日デパートに通う彼女もまた、「屋根裏ハンター」を呼び出してしまう。

…「兄」は「屋根裏」の製作者を見つけ出すために、「ひきこもり」相手のカウンセラーを始めた。患者を相手に、常に優秀だった弟の思い出を語る「兄」。

…「死体」となった男の夢では、彼の母親が自殺する。もうすぐ、男が見残していた最後のビデオである「戦争映画」が始まるだろう。

…不登校の少女を、担任教師が訪ねる。自分もいじめにあっていると叫ぶ教師に、小さなプラネタリウムを見せる少女。

…「屋根裏」が次第に社会問題化する中、「兄」は「屋根裏ハンター」に導かれて異界に紛れ込み、ついに「屋根裏」の発明者である「松葉杖の男」に行き当たる。「松葉杖の男」もまた、事故で言葉を失った弟と二人で暮らす「兄」だった。寝たきりの弟が「屋根裏」に描く自画像こそ、「屋根裏ハンター」だったのだ。

…「松葉杖の男」の言葉に従い、その弟の自画像を大きく描く、「屋根裏ハンター」を呼びだす儀式を行う「兄」。やがて「兄」の前に、屋根裏ハンターの姿形をもった「弟」が現れる。かつて約束した場所、なつかしい屋根裏で、兄と弟は再びめぐり合う。

作者プロフィール :[生年]1962
1983年に燐光群を旗揚げ。以後ほとんどの作品の作・演出を担当する。99年にACCのグラントとによりNYに留学。劇団外への執筆および演出、評論集・戯曲集も多数。日本劇作家協会副会長。日本演出者協会理事。国際演劇協会日本支部理事。演劇を一つの「メディア」として捉え、「共同体」と「個人」の相克をテーマに、社会問題をジャーナリスティックな視点で掘り下げる。沖縄問題、自衛隊問題、宗教問題などを取り上げる一方、舞踏、音楽、映像といった他ジャンルとの交流シリーズや、能の形式を導入した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)にまつわる連作を展開。海外8カ国15都市で公演を実施し、海外のアーティストとの合作を行うなど、国際的にも活躍。演出家賞、文学賞など受賞多数。
http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
 
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