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Presenter Interview
The Avignon Festival rebornTalking about subjects like the Festival's new Associate Artist program
新生アヴィニヨン・フェスティバル新たにアソシエイト・アーティスト制度を導入するなど話題
オルタンス・アルシャンボー
オルタンス・アルシャンボー
――財政について、公的助成の内訳を教えてください。国や自治体との関係はどうですか? 特に、地元自治体との関係は、演劇祭は誰のためのものか、という問いと密接に関係していて、昔から主催者を悩ませてきた問題だと思いますが・・・
B:国、地方、県、市から助成を受けていますが、助成金の60%は国からです。アヴィニヨン市が21%、残りが県(10%)と地方(9%)の助成です。地元の観客との関係は、きわめて重要な問題です。私たちはパリからアヴィニヨンに事務所を移しました。法王庁の中庭、カルム修道院、ブルボンの石切場など、アヴィニヨン・フェスティバルには、この土地と深く結びついたところがいくつもあります。ここに事務所があれば、アーティストたちに実際の場所を見てもらった上で、直接議論できますし、また、地元の観客にも生の声で語りかけてもらえる。観客の35%は周辺の地方からやってくる人々なので、これは非常に重要なことです。
A:かつては市の助成も国と同じくらいあったのですが、開催費用が増大する中で、市の助成は増えず、国の助成金額だけが増加していったため、今では大きな差がついてしまいました。演劇祭の財政については、中止などという予定外の出来事がない限り、収支は均衡しています。国や自治体との関係はすこぶる良好です。本当ですよ(笑)。私たちに相当な芸術的自由度が残されているので、芸術的内容について外部から意見されることはありません。

――かつてアヴィニヨン市は、世界的な演劇祭よりも、無名の市立オペラ座により多くの助成金を出しているといって批判されていましたが、今もそうなのですか?
A:今もそうです。

――どのようにお二人で働いていらっしゃるのですか。二人の間での役割分担は?
B:二人隣り合って、仲良く働いています(笑)。私は主として芸術面、プログラムづくりに責任を持っています。
A:私は運営に関すること、財政や人事のことなどを受け持っています。夢を見るのがヴァンサンの仕事だとすれば、私の仕事はそれに現実を突きつけることでしょうか。ウィというのはいつもヴァンサンで、ノンというのはいつも私(笑)。

――日本の文化の現場で今いちばん求められているのも、まさに夢と現実との高度な共存だと思います。ありがとうございました。
 
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