The Japan Foundation
Performing Arts Network Japan
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Presenter Interview
Stimulating the Korean performing arts scene The role of Seoul Performing Arts Festival
韓国舞台芸術シーンを刺激するソウル・パフォーミングアーツ・フェスティバル(SPAF)
──韓国の公演芸術の現状をどのようにご覧になっていますか。
現在、演劇街といわれる大学路には100以上の劇場があるといわれています。なのに、演劇は内容的に過渡期を通り越して沈滞期です。原因は様々でしょうが、小劇場演劇が中心になってきたことがひとつの問題点だと思っています。小劇場演劇が観客(大衆)の軽い信号を追ってどんどん感覚的、商業的になっていき、演劇が矮小化し、テレビと演劇の境界がなくなってきた。個人的にはとても危機感を感じています。反面、ミュージカルは元気です。ミュージカルは個人的には関心がありませんが、自分でも演出してきました。ライブエンターテイメントとして機能し、観客が劇場に通う習慣をつくってくれていると思います。ダンスは門外漢ですが、今後成長の可能性が高いジャンルだと思います。身体中心ですから国際的にも可能性があるでしょうし。総体的に韓国の舞台芸術界は決していい状況にはありませんが、だからこそ、SPAFがクオリティーの高い作品を提供し、韓国の舞台芸術界を刺激していかなければならないと思っています。

──来年のSPAFはどのようなプログラムになりそうですか。
すでに海外作品はいくつか候補があがっています。国内も公募選定が基本ですが、この振付家、この演出家、この作家に任せたいと思っているものがいくつかあります。テーマもぼんやりとですが、頭の中で固まりかけています。言い古された言葉ですが、「衝突と調和」。衝突と調和がアンド(and)でつながっていているのは、衝突があるからこそ、調和があるから‥‥。でも、こんなテーマでいいのかなあ(笑)。まあ、作品選定が先でテーマは後からついてくるので、1年間の苦悩がまた始まります。それと、来年は作品数を減らし、開催期間を長くするつもりです。今年の最終日は4本の作品が重なってしまったので、そういうことのないスケジュールをつくりたいと思っています。いました。できるだけ作品と作品が重ならないように配慮しようと思います。この11月には来年のプログラムをリサーチするために2回日本を訪問します。

──日本の作品を選定する際の特別の方針はありますか?
日本の演劇には多様性があるし、作家と戯曲の豊かさを日ごろから羨ましく思っています。作家の真摯さ、商業主義や流行に流されない仕事に対する姿勢を感じます。韓日演劇交流協議会が行なっている現代日本戯曲リーディングという事業のなかで宮沢章夫さんの『ヒネミ』のリーディングがあったのですが、実はこの作品には俳優として出演しました。でも日本だからといって特別な方針はなく、いい作品、クオリティーの高い作品と出合えることを願っています。
 
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