アジアン・カルチュラル・カウンシル(Asian Cultural Council)は、芸術分野におけるアメリカとアジア諸国の交流を目的に、アジアのアーティスト等がアメリカに滞在し、また、アメリカのアーティスト等がアジアに滞在するための奨学金制度を45年以上にわたって継続してきた有名な財団。これまでに5000人を超えるアーティストや研究者たちが、ACCの奨学金制度を活用して交流してきた。そのフェロー(奨学金受給者)には後に世界的に活躍するようになった著名なアーティストも多く、これまでに築いたアジア・ネットワークの価値は計り知れない。そのACCに32年間にわたり携わってきたのが、この7月に17年務めたディレクターから上級顧問となったラルフ・サミュエルソン氏である。アーティストたちのよき理解者であり、アジア・ネットワークの要とも言えるサミュエルソン氏に、同じく日米交流を牽引してきたジャパン・ソサエティーの塩谷陽子氏(アーティスティク・ディレクター)が奨学金制度を支えた思想について聞いた。
(聞き手:ジャパン・ソサエティー芸術監督 塩谷陽子)