Japan Foundation
Performing Arts Network Japan
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レジデンシー・アンリミ
data
レジデンシー・アンリミテッド
Residency Unlimited (RU)


Address:
360 Court Street #4
Brooklyn, NY 11231 USA
http://www.residencyunlimited.org/
Arts Organization of the Month今月の支援団体
2018.3.30
Residency Unlimited (RU) 
 レジデンシー・アンリミテッド(Residency Unlimited: RU)は、現代美術を中心に創作、発表、普及を支援する独自のレジデンス・プログラムを展開する非営利組織。2009年に設立され、現代美術マーケットの中心地であるニューヨークのブルックリンを拠点に、国内外のアーティストおよびキュレーターを対象としてパブリックに広くアクセスすることを重視した創作やプロジェクトを支援するほか、ネットワークの構築においても積極的なサポートを提供している。
 ブルックリンのキャロル庭園内の元プロテスタント系会衆派教会にある多目的スペースを活用して、ミーティングや上映会、公演、展覧会などのさまざまなイベントやプログラムを開催。専門性の高いRUスタッフとの協働のなかから、アーティストらが新たな課題やプロジェクトを生み出している。
 ニューヨーク市内に滞在するアーティストもしくはキュレーターに対して、各人の滞在目的や長期的な目標に応じたサポートを、RUスタッフによる「カスタマイズド・サポート」として提供している。通常、アーティストに対しては3〜6カ月、キュレーターは1〜2カ月の滞在期間のなかで、下記のガイドラインに沿って受け入れを行っている。
1.プレ・レジデンシー(事前)サポート
・各人の目的に応じてRUのネットワークから関連のある個人や団体を紹介
・アーティスト訪問や、ニューヨークでの発表機会の提供
・滞在先もしくは創作スペースのサポート
・研究や生活のための情報提供
2. 多目的スペースの利用
・アーティストもしくはキュレーター主導によるプロジェクト
・ディスカッション、ワークショップなどのイベント
・公開プレゼン、上映会、トーク、パフォーマンス、短期展示などの企画
3. プロジェクト・サポート
・創作:写真、映像、ウェブサイト、展覧会など
・ロジスティック:材料調達、輸送、展示などのプロジェクト実現のための制作補助
・研究:ライブラリー、美術館、アーカイブなどへアクセスし調査資料を提供
4. 発表とネットワーク
・ティアナデラ財団の支援により毎週開かれるキュレーター、ギャラリスト、批評家、アーティスト、学者らとの対話の機会から長期的な関係性の構築をサポート
・展覧会、ディスカッション、上映会などほぼ毎月行われるRUやパートナー団体とのパブリックプログラムの企画へ主体的に参画することによる新しい知見や出会いの場をサポート
 一般公募からRUスタッフや専門家による推薦まで幅広く応募を受け付けており、選考には、RUスタッフおよび専門家による審査が行われる。アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)やロックフェラー財団のほかニューヨーク市内を中心に全米の40以上の団体とパートナーシップを結び、海外の文化支援機関を通じて派遣されるアーティスト、キュレーターなども多数受け入れている。2018年3月現在、29組のアーティストとキュレーターが滞在中。
 個人へのサポートのほか、専門機関との戦略的なパートナーシップを築く組織的なアプローチも、RUのレジデンス・プログラムの大きな柱の一つとなっている。ニューヨーク市内のギャラリーやアートスペース、美術館や教育機関などのさまざまな現場とつないで、市民との交流やマーケティング・広報的なノウハウなど、相手組織のニーズや多様性に即した実践的な支援を行いながら、より有益かつ複合的なレジデンス・プログラムを企画している。
 RUのウェブサイト上には、世界各地のアーティスト・イン・レジデンス機関が無料で情報を掲載でき、公募情報などが検索できるオンラインプラットフォーム http://www.residencyunlimited.org/opportunities/を備えている。レジデンス経験のあるアーティストのほか、批評家らが投稿して情報交換を行うダイアローグhttp://www.residencyunlimited.org/dialogues/という掲示板もあり、主要な情報はアーカイブされている。ニュースhttp://www.residencyunlimited.org/news/も定期的に更新され、無料のニュースレターを配信している。
 
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