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News from the Japan Foundation
2010.9.8
 
公演事業
岩手の黒森神楽がモスクワへ(2011年10月2日、3日)
  岩手県宮古市に伝わる民俗芸能である「黒森神楽」の公演が10月2日と3日、ロシア・モスクワ市内で行われる。宮古市は3月11日の東日本大震災で大きな被害をこうむった地域のひとつだが、被災地発の芸能文化の海外公演ということで、復興に向けてのエネルギーを内外にアピールしていく。
 黒森神楽は、宮古市の黒森山にある黒森神社を本拠地とする神楽で、2006年に国の重要無形民俗文化財に指定された。近世に山伏が布教の手段として演じ、山岳信仰に繋がった「山伏神楽」の流れを汲むもので、東北を代表する神楽のひとつ。北は現在の久慈市の一部から南は釜石市の一部までの陸中沿岸の広い範囲を、北廻りと南廻りと一年おきに、2カ月ほどかけて村々を巡る「巡行」(じゅんぎょう)が今でも伝承されている。
 今年は南廻りの年で、正月3日に黒森神社からスタート(舞い立ち)。3月16日ごろに神上(舞い込み)して黒森神社に戻る予定で、3月12日には吉里吉里の宿で舞う予定だったが、その前日に震災に見舞われた。神楽衆からは犠牲者は出なかったが、家が流されたり、船が流されたりした者がメンバーの中におり、その苦難を乗り越えて今回の海外公演が実現した。
 ロシアでは震災について大きく報道され、震災直後の3月13日にはロシア緊急事態省が75人というかつてない規模の救助隊を派遣している。そうした中で、復興に向けた被災地の思いを伝えるとともに、被害の大きかった東北沿岸部の文化を伝えたいとの国際交流基金モスクワ暫定事務所からの声がきっかけとなり、今回の公演が決まった。
 公演はモスクワ市内で2夕連続で行われる。主催は、国際交流基金及び在ロシア日本大使館。神楽衆11名が参加し、黒森神楽の代表的な演目である「山の神舞」「恵比寿舞」「清祓」などを上演するほか、神楽の巡行を解説した映像の上映も行われる。
[日程・会場]
2011年10月2日(日)17:00〜
 ゼレノグラード(モスクワ市内)文化宮殿(民族文化フェスティバルに参加)
2011年10月3日(月)19:00〜
 モスクワ・スタニスラフスキー記念演劇劇場
[お問い合せ]国際交流基金文化事業部舞台芸術チーム Tel. 03-5369-6063
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