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2017.4.13
Japan Topics
「ふじのくに⇄せかい演劇祭2017」が開幕(2017年4月28日〜5月7日)
 
 SPAC(静岡県舞台芸術センター)主催の「ふじのくに⇄せかい演劇祭」。7回目を迎える2017年は、国内外の演出家たちの新作・日本初演作となる7作品をラインナップ。
 オープニングは、2度目のSPAC登場となるドイツのニコラス・シュテーマンの日本初演作『ウェルテル!』。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を題材に、音楽や映像などのメディアを組み合わせ、人気俳優フィリップ・ホーホマイアーによるワンマンライヴで幕を開ける。
 その他、海外からの3作品はいずれも日本初演。シリアの演出家オマル・アブーサアダが自国の厳しい政治情勢を投影した話題作『ダマスカス While I Was Waiting』、フランスのジゼル・ヴィエンヌ演出でドイツの人形劇団パペットシアター・ハレによる『腹話術師たち、口角泡を飛ばす』、イタリアの演出家ピッポ・デルボーノによる自作自演の『六月物語』を上演。
 SPAC芸術総監督・宮城聰が演出する今年の作品は、駿府城公園で上演するギリシア悲劇『アンティゴネ 〜時を超える送り火〜』。そして、本演劇祭初登場となるタニノクロウが舞台芸術公園で滞在制作し、新作『MOON』を野外劇場「有度」で上演する。カスパー・ピヒナーがプロダクションデザインを担当し、観客を巻き込む参加型演劇作品を予定している。
 連携プログラムとして、静岡音楽館AOIとの共同事業『1940 ─リヒャルト・シュトラウスの家─』を上演。また、静岡市の主催による「まちは劇場プロジェクト」の一環として、市内中心部の路上を舞台にパフォーマンスを繰り広げる「ストレンジシード」(無料)も同時開催。森山開次×ひびのこづえ×川瀬浩介、柿喰う客、少年王者館など16団体が出演。また、シンポジウム、俳優やスタッフと触れ合う交流バーや茶摘み会なども予定されている。

[フェスティバル概要]
 専用の劇場や稽古場を拠点に、専属の俳優、舞台技術・制作スタッフが活動を行う日本初の公立文化事業集団として1997年に設立した「SPAC‐静岡県舞台芸術センター」が主催する国際演劇祭。2011年に「Shizuoka春の芸術祭」から「ふじのくに⇄せかい演劇祭」に名称を改め、“ふじのくに(静岡)と世界は演劇を通じて繋がっている”というコンセプトのもと、国内外の演出家による優れた舞台芸術作品が上演される。ディレクターは、SPAC芸術総監督・宮城聰。
ふじのくに⇄せかい演劇祭
http://festival-shizuoka.jp/

新新国立劇場2017/2018シーズン ラインアップ発表
 
 2018年に開場20周年を迎え、芸術監督として、オペラ部門の飯守泰次郎と演劇部門の宮田慶子にとっては最後の年、大原永子にとっては3年目となる今シーズン。
 演劇では、“世界を映し出す”をテーマに8演目。オープニングは、ジャン・ジロドゥの『トロイ戦争は起こらない』を岩切正一郎の新訳・栗山民也演出で上演。日本初演はアメリカの劇作家ジョーダン・ハリソンが2060年頃のアメリカを描いた『プライムたちの夜』(演出:宮田慶子)、ジョージ・オーウェルの小説を題材にイギリスの劇作家ロバート・アイクとダンカン・マクミランが翻案したSF作品『1984』(演出:小川絵梨子)、鄭義信作・演出『赤道の下のマクベス』の3演目。その他、シェイクスピアの『ヘンリー五世』(演出:鵜山 仁)や長塚圭史『かがみのかなたはたなかのなかに』の再演、そして宮田演出の蓬莱竜太の新作が最後を飾る。
 舞踊は、バレエ6演目とダンス4演目をラインナップ。オープニングとなる新制作のチャイコフスキー『くるみ割り人形』では振付にウエイン・イーグリングを招聘。12月に『シンデレラ』、1月には開場20周年記念特別公演「ニューイヤー・バレエ」、『ホフマン物語』と続く。ダンス部門では、「舞踏の今」と題し、山海塾と大駱駝艦を招聘するほか、高谷史郎(ダムタイプ)の最新作『ST/LL』、森山開次『サーカス』の再演を予定。
 オペラは、10演目。同劇場が3シーズンにわたり新制作上演しているワーグナーの楽劇四部作「ニーベルングの指環」から最終章の『神々の黄昏』、細川俊夫作曲・振付家サシャ・ヴァルツ演出による『松風』日本初演、ベートーヴェン唯一のオペラ『フィデリオ』の3演目が新制作。開場20周年記念特別公演となる『フィデリオ』は飯守指揮で、演出にリヒャルト・ワーグナーのひ孫であり、現バイロイト音楽祭総監督のカタリーナ・ワーグナーが手がける。
新国立劇場
http://www.nntt.jac.go.jp/

第61回(2017年)岸田國士戯曲賞を上田誠『来てけつかるべき新世界』が受賞
 
 2月27日、白水社が主催する第61回岸田戯曲賞の最終選考会が行われ、受賞作は上田誠『来てけつかるべき新世界』に決定した。本作は、上田が主宰する京都の人気劇団「ヨーロッパ企画」が全国10都市をツアーした作品で、大阪・新世界を舞台にしたSFコメディ。選考委員の宮沢章夫氏は、「見事な筆致に唸ると同時に、悔しいがいくつもの場面で笑った。この技術の高さとセンスの鋭さに感服した」と評した。
 上田誠は、1979年京都府出身。同志社大学在学中の1998年に「ヨーロッパ企画」を旗揚げし、劇作家・演出家を務める。一貫してコメディを追求し続け、代表作に映画化された『サマータイムマシン・ブルース』や『曲がれ!スプーン』(原作:『冬のユリゲラー』)などがある。今回岸田戯曲賞は初ノミネートで初受賞。
受賞者プロフィール
上田 誠(うえだ・まこと)
1979年、京都府出身。ヨーロッパ企画の代表であり、すべての本公演の脚本・演出を担当。外部の舞台や、映画・ドラマの脚本、テレビやラジオの企画構成も手がける。2003年以降、OMS戯曲賞にて『冬のユリゲラー』『囲むフォーメーション』『平凡なウェーイ』『Windows5000』がそれぞれ最終候補に。2010年構成と脚本で参加したテレビアニメ「四畳半神話大系」が、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞受賞。大喜利イベント「ダイナマイト関西2010 third」で優勝。「企画ナイト」ほか、イベントへの出演も数多い。2012年、ドラマ「ドラゴン青年団」では、シリーズ脚本と一部監督も手がける。
ヨーロッパ企画website http://www.europe-kikaku.com/
最終候補作品(作者五十音順、敬称略)
市原佐都子『毛美子不毛話』(上演台本)
上田誠『来てけつかるべき新世界』(上演台本)
長田育恵『SOETSU ─韓くにの白き太陽─』(上演台本)
オノマリコ『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(上演台本)
瀬戸山美咲『埒もなく汚れなく』(上演台本)
林慎一郎『PORTAL』(上演台本)
平塚直隆『ここはカナダじゃない』(上演台本)
山縣太一『ドッグマンノーライフ』(上演台本)
選考委員
岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、宮沢章夫
岸田國士戯曲賞
http://www.hakusuisha.co.jp/kishida/

「横浜ダンスコレクション2017」コンペティション 受賞振付家決定
 
 若手振付家の育成とコンテンポラリーダンスの普及を目指す「横浜ダンスコレクション2017」のコンペティションが、2月9日〜12日に横浜赤レンガ倉庫1号館で行われ、最終日に受賞者が発表された。
 コンペティション I部門では、黒須育海(くろす・いくみ)の『FLESH CUB』が、グランプリにあたる審査員賞を受賞。黒須は、1987年生まれ。東野祥子、関かおり、近藤良平の元で活動しつつ、自身の作品を創作。香取直登との共作で2015にも出場し、タッチポイントアートファウンデーション賞とシビウ国際演劇祭賞を受賞したが、今回は単独振付での作品での受賞となる。
 また、コンペティション II新人振付家部門の最優秀新人賞は、下島礼紗(しもじま・れいさ)の『オムツをはいたサル』に決定した。受賞者一覧は以下の通り。詳細は横浜ダンスコレクションのウェブサイトを参照。
コンペティション I
・審査員賞:黒須育海『FLESH CUB』
・若手振付家のための在日フランス大使館賞/MASDANZA賞/シビウ国際演劇祭賞:鈴木 竜『BU』
・奨励賞:北川 結『タイガーリリー』
(応募数:11カ国・138組/ファイナリスト5カ国・10組が20分以内の作品を上演)
コンペティション II(新人振付家部門)
・最優秀新人賞/タッチポイントアートファウンデーション賞:下島礼紗『オムツをはいたサル』
・奨励賞:江上真子『チルドレン』、久保田舞『草みちでのくだる会話』
(応募数:36組/ファイナリスト12組が10分以内の作品を上演)
横浜ダンスコレクション
http://www.yokohama-dance-collection.jp

文化庁の「平成28年度文化交流使」が決定
 
 世界の人々に日本文化への理解を深化させるとともに,芸術家・文化人等のネットワークの形成・強化を図る文化庁の「文化交流使」。2016年度は、「長期派遣型文化交流使」として、佐藤可士和・佐野文彦・土佐尚子・藤間蘭黄・柳家さん喬・山田うんの6名を指名。振付家・ダンサーの山田うんは、2017年3月から半年間にわたり、イスラエル・ドイツ・カナダでの活動を予定している。
 また、日中韓各国が自国の中堅・若手芸術家等を一定期間派遣する「東アジア文化交流使」には、音楽家の蓮沼執太、演出家の村川拓也、劇作家の長田育恵ら6名が選出され、2016年11月から中国や韓国に滞在し、実演やワークショップ、フィールドワークなどを行っている。
平成28年度文化交流使
[長期派遣型]
 佐藤可士和(クリエイティブディレクター)/フランス・アメリカ 等
 佐野文彦(建築家・美術家)/フランス・メキシコ・ミャンマー 等
 土佐尚子(アーティスト)/アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・イギリス・フィリピン
 藤間蘭黄(日本舞踊家)/フランス・イギリス・ドイツ
 柳家さん喬(落語家)/アメリカ
 山田うん(振付家・ダンサー)/イスラエル・ドイツ・カナダ 等
[東アジア文化交流使]
 長田育恵(劇作家)/韓国
 笹本 晃(アーティスト)/中国
 蓮沼執太(音楽家)/中国
 久門剛史(美術作家)/中国
 宝生和英(宝生流能楽師)/中国
 村川拓也(演出家)中国
文化庁 平成28年度「文化交流使」
http://culturalenvoy.jp/envoys/h28

第22回劇作家協会新人戯曲賞は、南出謙吾『触れただけ』に決定
 
 日本劇作家協会が主催する第22回劇作家協会新人戯曲賞の最終選考会が2016年12月11日に座・高円寺で行われ、最終候補の5作品の中から、南出謙吾(みなみで・けんご)『触れただけ』が受賞した。
 南出は1974年石川県生まれ。大阪シナリオ学校卒業生によるプロデュース集団から生まれた劇団りゃんめんにゅーろんを主宰し、『みそ味の夜空と』でOMS戯曲賞最終候補となる。伊丹AI・HALL主催による北村想の劇作家養成講座に参加し、『ちゃんとした夕暮れ』でAAF戯曲賞最終候補、OMS戯曲賞最終候補、『終わってなし』でAAF戯曲賞最終候補になるなどの実力派。15年から東京で劇団「らまのだ」の座付作家として活動。今回の受賞作は、日常的な都会の風景を描いたオムニバスで、選考委員の坂手洋二は「今の時代の空気感を描けている」と評した。
 2016年度の応募総数は243本。うち27本が1次審査を通過、2次審査にて最終候補作5本が選出された。公式サイトに選考経過が報告されている。
最終候補作
『もものみ。』  守田慎之介(福岡県)
『プラヌラ』   高石紗和子(東京都)
『触れただけ』  南出謙吾(東京都⇒大阪府)
『カミと蒟蒻』  長谷川源太(京都府)
『the Last Supper』 太田衣緒(東京都)
最終選考委員
川村 毅、鴻上尚史、坂手洋二、鈴江俊郎、佃 典彦、土田英生、マキノノゾミ
一般社団法人 日本劇作家協会
http://www.jpwa.org
Presenter  Topics
ブリュッセルで「第22回クンステン・フェスティバル・デザール」開幕(2017年5月5日〜27日)
 
 欧州で最も実験的なラインナップを揃えることで知られるパフォーミング・アーツ・フェスティバル。芸術監督クリストフ・スラフマイルダーは、世界的な拡がりを見せる「分断・差別・閉鎖」といった政策に反対。この逆行した潮流に抗い、真にコスモポリタンな演劇祭を開催することを誓い、世界中から集められた39作品(うち25作品は世界初演)を上演する。
 プログラムには、難民問題など欧州の喫緊の課題を受けて創作された作品が並ぶ。例えば、International Institute of Political Murderを率いる演出家のミロ・ラウは、2014年から発表している欧州三部作の最終章を創作するにあたり、多くの難民が流されるエーゲ海に着目。難民たちの悲劇をギリシャ悲劇と重ねた新作『Empire(帝国)』を上演する。また、シリア出身の振付家ミスカル・アルズゲアは『Displacement(強制移住)』と題したダンス作品で、故郷を喪失した自身の体験を切実に語る。
 ダンス作品が多いのも今年の特徴のひとつ。オープニング演目を飾るエスター・サラモンは、コンテンポラリーダンスと南米マプチェ族の歌と踊りを融合した祭りの儀式を創作。30年以上のキャリアを誇るブラジルの振付家マルセロ・エヴリンは『Dança Doente(Sick Dance)』と題し、土方巽の舞踏にインスパイアされた自らの老いと向き合う舞踊を展開。昨年、7時間の耐久振付作品でフェスティバルを席巻したスウェーデンの振付家マルテン・スパングベルグは、その改訂版『Natten, The Series(Overnight, The Series)』を上演する。
 今年はWIELSコンテポラリー・アート・センターとも提携し、4月20日から8月13日まで「ザ・アブセント・ミュジアム(The Absent Museum)」と題した展覧会を開催。ベルギー美術界に多大な影響を与えた象徴主義者たちから現代まで連なるアートシーンを読み解く。WIELSでは、Nàstio Mosquito(ベルギー), Lili Reynaud Dewar(フランス)、Otobong Nkanga(フランス、ベルギー)、Carsten Höller(スウェーデン)によるパフォーマンスが行われる。
 なお、日本からは現代美術家の梅田哲也が参加。ブリュッセル在住の異なる年齢の人びとに、童謡を繰り返し歌ってもらい、身体、歌、ムーヴメントが織り成す『Composite』と題したパフォーマンスを発表する。

[フェスティバル概要]
 ベルギー・ブリュッセルで毎年5月に開催されているパフォーミング・アーツを中心とした現代アートフェスティバル。先鋭的なプログラムで知られ、世界の現代アート界のアンテナフェスティバルとも称されている。ベルギー国内はもとより、ヨーロッパ全域、さらには芸術支援インフラに乏しい発展途上の国々に及ぶ世界の若手アーティストを独自に発掘し、多くの作品プロデュースを行っている。また、長期的視野に立ってアーティストの育成を図るため、複数年にわたり共同制作を行うと同時に、ベルギーやヨーロッパに拠点を置く実力派アーティストの新作を製作し、世界に先駆けて発表している。世界のパフォーミング・アーツの潮流を生み出す震源地の一つ。プロデュース公演と共同製作公演が、プログラム全体の50パーセントを超え、世界初演が約半数を占める。
 2006年を最後に立ち上げから芸術監督を務めてきたフリー・レイセンが引退。それまで彼女の右腕としてプログラミングを担当してきたクリストフ・スラフマイルダーが芸術監督を引き継いだ。近年は国際交流基金の助成プログラム「PAJ」やセゾン文化財団などと協力して日本から岡田利規(チェルフィッチュ)、山下残梅田宏明前田司郎(五反田団)、神里雄大らが参加。スラフマイルダーへの本サイトによるインタビューはこちら
クンステン・フェスティバル・デザール(Kunsten Festival des Arts)
http://www.kfda.be/en

オーストリア屈指の複合芸術祭「ウィーン芸術週間」開幕(2017年5月12日〜6月18日)
 
 毎年5月から6月にかけて5週間にわたってオーストリアの首都ウィーンで開催される「ウィーン芸術週間」。音楽、ビジュアルアート、舞台芸術など毎年約40の作品が招聘され、18万人に及ぶ観客を動員している。芸術性が高く、現代社会と対話した作品をプログラムの指針に掲げ、今年から芸術監督に就任したTomas Zierhofer-Kinは「地元のブルジョアを攻撃するだけのアートではなく、多くの人々に手を差し伸べる作品を上演したい」と語る。
 オープニングを飾るのは、ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2014の優勝者であるドラァグクイーン歌手コンチータ・ヴルスト。ウィーン交響楽団とともに壮大なコンサートを展開する。また新たな試みとして「アカデミー・オブ・アンラーニング(非学習のためのアカデミー)」と題した、ポスト・コロニアリズムの時代をパフォーマンスと学問を介して考えるイベントをシリーズ展開。コロンビア大学名誉教授であるガヤトリ・スピヴァックが、シリーズのプログラムを監修する。
 演劇の主な演目には、ピーター・ブルック演出『バトルフィールド』、ロメオ・カステルッチ演出『アメリカの民主主義』、イヴォ・ヴァン=ホーヴェ演出&ジュード・ロウ主演『オブセッション』などが並ぶ。この他、国籍・宗教・民族的にいわゆる「弱者の立場」に置かれた作家の作品も多くプログラムされている。寺山修司に深い影響を受けた北京出身ロンドン在住作家ティエンチョウ・チェンによる『Ishvara』、ブルックリン在住の黒人振付家で人権活動家としても活動するニヴ・アコスタによる『Discotropic』、コートジボワール出身でパリ在住の振付家グループLa Fleurによる『The Selfmade Aristocracy』など。

[フェスティバル概要]
 1951年から毎年5月〜6月にかけて開催されるオーストリア最大級の国際フェスティバル。開催地は、ミュージアム・クォーター、テアター・アン・デア・ウィーン劇場、ウィーン楽友協会ホール、シャウシュピールハウス、市内の市場や広場など市全体が舞台となる。世界各国のオペラや演劇を代表する演出家や指揮者、オーケストラなどが手がける最新の舞台芸術、歴史的な演出や最新プロダクション、現代作品が上演される。2011年はリュック・ボンディを総監督に、シュテファニー・カープ演劇監督、シュテファン・リスナー音楽監督のもとで、23カ国45のプロダクションが上演され、18万人を動員。日本からはポツドール、高山明などが参加。
ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)
http://www.festwochen.at/en/

ベルリンで「テアター・トレッフェン」開幕(2017年5月6日〜21日)
 
 毎年5月に開催されるドイツ語圏演劇に的を絞ったフェスティバル。毎年約7人のドイツ語圏の演劇批評家が、フェスティバル開催の66週から14週前までにオーストリア、スイス、ドイツで上演されたドイツ語で上演される演劇作品に足を運び、その中から「1年で最も素晴らしいプロダクション10作」を選出する。選出理由は、後日発行されるテアター・トレッフェン・マガジンに掲載される。今年はドイツ語圏の63都市で上演された377作品のなかから、38作品がノミネートされ、その後、厳正な審査を経て10作品が選ばれた。
 最終選出作品には、テアター・トレッフェンの常連作家であるヘルベルト・フリッチュ演出『Pfusch(不出来)』(ベルリン・フォルクスビューネ初演)、ヨハン・シモンズ演出『The Rider on the White Horse』(ハンブルク・タリア劇場初演)など大型作品が含まれるほか、いわゆるフリー・シーンで主に活躍する演出家ミロ・ラウによる『Five Easy Pieces』(ベルギー・クンステンフェスティバル、ベルリン・ソフィエンザーレ初演)や英国シェフィールドを拠点に活躍するForced Entertainmentによる『Real Magic』(エッセン・PACT Zollverein初演)なども含まれる。1982年生まれのスイス人演出家トム・ルズによるサイレント・コメディ『Sad Musician』(マインツ州立劇場初演)、同じくスイス出身で1984年生まれの演出家サイモン・ストーンによる『三人姉妹』(バーゼル州立劇場初演)など若手演出家作品も注目を集めている。

[フェスティバル概要]
 1963年から毎年5月ベルリンで行われる演劇ミーティング。フリーの演劇評論家からなる審査員団により、ドイツ、オーストリア、スイス各地のドイツ語圏内の舞台で毎年の演劇シーズン内に公演される、約2,000の作品から最高10本までの「優秀」作品が選ばれ、若手の登竜門にもなっている。期間中作品上演と並行して、テアター・トレッフェンの主催者であるベルリン・フェストシュピーレ、ミュンヘンのゲーテ・インスティトゥート本部、スイスの文化機関プロ・ヘルヴェツィアが協力して、2週間にわたるワークショップ「国際フォーラム」を開催。ドイツ語圏のみならず、世界各国から35才以下の演劇人が参加。台本の紹介やディスカッションなど若手演劇人のプラットフォームとして、台本の紹介や、2週間にわたるワークショも機能している。
テアター・トレッフェン(Theatertreffen)
http://www.berlinerfestspiele.de/de/aktuell/festivals/theatertreffen/ueber_festival_tt/aktuell_tt/start.php
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