The Japan Foundation
Performing Arts Network Japan
Archive
Topics
2012.1.24
Japan Topics
「TPAM in Yokohama 2012」続報:国際交流基金の招聘による海外プレゼンターが決定
 
 2月13日〜19日に開催される「TPAM in Yokohama」において、同実行委員会の構成メンバーである国際交流基金が招聘する海外プレゼンターが決定した。1月13日現在、決定しているのは東南アジアや南アメリカ、東欧諸国のフェスティバルや劇場のディレクター17名。「M1 Singapore Fringe Festival」のキュレーターAlvin Tan、「セルバンティーノ国際フェスティバル」のディレクターLidia Camacho、ブエノスアイレス市が所有する10劇場の総括館長を務めるAlberto Ligaluppi、舞台美術の国際展覧会「プラハ・カドリエンナーレ」のディレクターを務めるArt and Theatre InstituteのPetrova Pavlaなど、来日メンバーリストは以下のとおり。
◎台湾・台北 Lee-chun Yao:牯嶺街小劇場(Director of Guling Street Avant-garde Theatre)館長
◎中国・北京 Dandan Liang:蓬嵩劇場(Penghao Theatre)Creative Director
◎中国・北京 Duanzi Cheng:ダンサー・振付家
◎インドネシア・ジョグジャカルタ Jeannie Park:Yayasan Bagong Kussudiardja, Executive Director
◎シンガポール Alvin Tan:The Necessary Stage, Artistic Director
◎タイ・バンコク Jitti Chompee:18 Monkeys dance Theatre, Director
◎フィリピン・マニラ Angela R. Lawenko-Baguilat:U.P. Dance Company Associate, Artistic Director
◎ベトナム・ホーチミン Tran Ly Ly:ホーチミン市舞踊学校 講師
◎ベトナム・ホーチミン Ngo Thanh Phuong:振付家・プログラムディレクター
◎マレーシア・クアラルンプール Ian Chow:Kuala Lumpur Performing Arts Centre, Group Theatre Manager
◎メキシコ・グアナフアト Lidia Camacho:Festival Internacional Cervantino, Director
◎アルゼンチン・ブエノスアイレス Alberto Ligaluppi:Complejo Teatral San Martin, Director General
◎チリ・サンティアゴ Javier Ibacache:Centro Gabriela Mistral, Program Director
◎ブラジル・サンパウロ Juliano Bomeisel Campos de Azevedo:SESC SP Consolacao, 舞台芸術コーディネーター
◎チェコ・プラハ Pavla Petrová:Arts and Theatre Institute, Director
◎ハンガリー・ブタペスト Edina Kenesei:National Theater, Curator of International Relations
◎ロシア・モスクワ Maria Malkina:Chekhov International Theatre Festival, Vice Director General
TPAM in Yokohama 2012(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012)
http://www.tpam.or.jp/

「横浜ダンスコレクションEX2012」開幕(2012年1月28日〜2月19日)
 
 「横浜ダンスコレクションEX2012」は、横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)が若手振付家の育成とコンテンポラリーダンスの普及を目指し1996年から毎年開催しているコンテンポラリーダンスのフェスティバル。17回目を迎える2012年は、次世代支援と交流事業の強化に力点を置いたラインナップで、若手を対象としたコンペティションを軸に、海外の劇場やフェスティバルとの交流プログラムを加え開催される。
 メインプログラムであるコンペティションは、「作品部門」と「新人振付家部門」の2つ。作品部門では8カ国140組の応募の中から選ばれた12組(日本・韓国)が、新人振付家部門では23歳以下の国内の振付家12組が本選に出場。2月7日〜12日に作品を上演し、最終日に、それぞれグランプリにあたる「審査員賞」と「最優秀新人賞」等の受賞者を発表する。
 また、受賞者公演では、長内裕美(09年審査員賞・10年在日フランス大使館賞/MASDANZA‐EU賞)・古家優里(09年審査員賞)・パク・ウンヨン(08年審査員賞/韓国)による作品を上演。海外フェスティバル交流プログラムでは、同フェスと連携している中国・広州のGuangdong Modern Dance Festivalからの推薦振付家2名とポーランド・ダンスクのGdansk Dance Festivalからの推薦振付家1名の作品を上演する。
 今年は海外とのネットワークを生かした新企画「日本―韓国ダンス交流プロジェクト“DANCE CONNECTION”」もスタート。これは韓国の「ソウルダンスコレクション」との連携によるもので、日韓のダンスコレクションの受賞振付家が、両国で滞在創作と公演を行い、相互交流により両国のダンスシーンの活性化に繋げるという試み(Seoul Performing Arts Festival共同制作/平成23年度文化庁国際芸術交流支援事業)。日本からは長内裕美、韓国からは「第4回ソウルダンスコレクション」受賞振付家のノ・ギョンエ(Ro KyungAe)が参加し、ソウル・横浜におけるレジデンスで共同創作された『Two Aspects』を発表。青森でも公演を行う。
 期間中は、過去の同フェス参加アーティストなどが出演する無料のダンスショーケースやダンス関係者を対象としたラウンドテーブル・ミーティングも同時開催。海外のダンスフェスからディレクターも参加する予定。
横浜ダンスコレクションEX
http://www.yokohama-dance-collection-r.jp/

「TPAM in Yokohama 2012(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012)」参加登録受付中
 
 舞台芸術に携わるプロフェッショナルの「出会い」の創出を目指す国際的なプラットフォーム「TPAM in Yokohama 2012」(2012年2月13日〜19日)。開催地を東京から横浜に移して2年目を迎える2012年は、ヨコハマ創造都市センター(YCC)、BankART Studio NYK、横浜赤レンガ倉庫1号館、KAAT神奈川芸術劇場をメインに、周辺施設とも連携し市内各所で開催される。
 TPAMがセレクトした若手ディレクターによるショーケース、海外の舞台芸術団体との提携によるショーケース(フランス・韓国・ケベック)、公募式のプレゼンテーション・プログラム、実践的なセミナーやミーティングなど同時代の舞台芸術に携わるプロフェッショナルのネットワーク構築に重点が置かれている。また、「TPAMショーケース」として、同時期に横浜・東京エリアで行われる公演を紹介する公募プログラムも組まれている。
 前回は国内から約1,000人、海外から約200人が参加、総来場者数は延べ2万3千人を超えたTPAM。今回はアーティスト・イン・レジデンス(AIR)に関するネットワークの形成を目的とした「舞台芸術AIRミーティング@TPAM」も併設され、幅広い参加者が国内外から集う予定。
 参加には出展者あるいはビジターとしての登録が必要。TPAMホームページからオンライン登録が可能。出展参加は1月31日締切で、1月20日までの早期割引もある。
プログラム
◎TPAMディレクション
 若手プレゼンターのキュレーションによるショーケース。
◎TPAMディレクションPlus
 TPAM提携公演。各種パス特典あり。
◎インターナショナル・ショーケース
 各国の舞台芸術団体との提携によるショーケース。全て日本初演。
◎ネットワーキング
 セミナー、ディスカッション、スピード・ネットワーキング、「アーティスト・サロン」等
◎プレゼンテーション・プログラム(公募)募集中
 ブース出展。簡易な実演や映像を使った活動紹介も可。
◎TPAMショーケース(公募)募集中
 TPAM時期に横浜・東京エリアで行われる公演を紹介。
募集中の参加登録枠
ビジター参加:1-Weekパス、1-Dayパス、インターナショナルショーケース単券
出展参加:プレゼンテーションプログラム、TPAMショーケース
TPAM in Yokohama 2012(国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012)
会期:2012年2月13日(月)〜19日(日)
主催:国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012 実行委員会(国際交流基金、公益財団法人神奈川芸術文化財団、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、国際舞台芸術交流センター)
http://www.tpam.or.jp/

第8回「トヨタ コレオグラフィーアワード 2012〜次代を担う振付家の発掘〜」募集開始
 
 「トヨタコレオグラフィーアワード」は次代を担う振付家の発掘、育成を目的としてトヨタ自動車株式会社の社会貢献活動(芸術文化支援)の一環として、世田谷パブリックシアターとの提携で2001年にスタートしたコンペティション。8回目となる2012年度の選考会に向けて、参加振付家の募集を開始した。応募の締め切りは2012年1月20日。応募資格は日本国籍を有するか、日本に在住もしくは活動の拠点を置いている振付家で、自身の振付作品を発表した経験のある人。ジャンルは問わない。
 アワードの選考方法は、公募の中から審査委員によりファイナリスト6名が選出され、同年7月22日に行う“ネクステージ”(最終審査会)において、作品(15〜20分)を上演。審査委員・ゲスト審査委員により、「次代を担う振付家賞」1名、観客投票により「オーディエンス賞」1名を決定する。審査委員には全国の劇場等のプロデューサー、ゲスト審査員には演劇・音楽・美術のアーティストやキュレーターが起用されている。「次代を担う振付家賞」受賞者は翌年度に受賞者公演を実施。作品製作費の一部として協賛金200万円の他、公演会場(シアタートラム)、金沢21世紀美術館でのレジデンシープログラム(予定)のサポートが提供される。詳細は以下のHPへ。
トヨタ自動車 社会貢献活動
http://www.toyota.co.jp/tca/
※応募用紙などは上記からダウンロード可

横浜市が2012年よりヨコハマ・アート・フェスティバル「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」の開催を発表(2012年7月〜10月)
 
 横浜市は、3年に1回開催されている現代美術の国際展「ヨコハマトリエンナーレ」に続いて、2012年からダンス、2013年から音楽の「ヨコハマ・アート・フェスティバル」を開始。3つのフェスティバルを毎年交互に夏から秋にかけて開催することを発表した。
 横浜市は、本年度の役所の組織改編において、観光・コンベンション・創造都市を新たな成長戦略とする「文化観光局」を設置。文化芸術による賑わいの定着と経済の活性化を図る継続的な事業計画を検討する中で、美術に加えて新たにダンスと音楽に着目し、横浜のシンボル事業として3つのフェスティバルを位置づけ、開催するもの。
 第1回の「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」(英語表記:Dance Dance Dance @ Yokohama 2012)は、2012年7月中旬から10月中旬に、横浜市内中心部で開催される予定。準備委員会では、名誉委員長に神奈川県知事の黒岩祐治、委員長に林文子横浜市長、総合プロデューサーに文化観光局横浜魅力づくり室長の中山こずゑ氏が就任し、オール横浜の体制で立ち上げ。ダンス・ディレクターを務めるのは現・彩の国さいたま芸術劇場プロデューサーの佐藤まいみ氏。佐藤氏は、1989年横浜市政100周年記念事業「ヨコハマ・アートウェーブ(YAW)」ディレクター、神奈川芸術文化財団プロデューサーを歴任し、横浜に世界レベルのダンスを多数紹介してきたプロデューサー。
 「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」では、世界最高水準・オリジナルな文化芸術の発信を目指し、世界レベルのダンス、市民や観光客が気軽に参加できるダンスなど、多様なジャンルのダンスがプログラムされる。主要会場は、関内・関外地区(みなとみらい駅、元町・中華街駅、関内等周辺)で、横浜赤レンガ倉庫ホールや神奈川芸術劇場KAATなど市内の既存ホールを使用するほか、横浜の都市の景観を活かした“街”も舞台となる予定。また、このフェスティバルを市民、アーティスト、NPO、企業、行政等が連携して取り組む横浜芸術アクション事業として位置づけ、市民協働と子どもをはじめとした次世代育成にも取り組む。
 今後ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012準備委員会は、関係自治体やメディア、芸術文化団体の代表者で構成される実行委員会に移行の予定。
「ダンス・ダンス・ダンス アット ヨコハマ2012」(横浜市文化観光局)
http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/news/20111109171520.html

英語版現代演劇ガイドブック『THEATER IN JAPAN: An Overview of Performing Arts and Artists─日本の現代演劇ガイドブック』を刊行
 
THEATER IN JAPAN
国際交流基金では、このほど、英語版ガイドブック『THEATER IN JAPAN: An Overview of Performing Arts and Artists』を刊行した。
本書は、日本の最新の舞台芸術シーンを解説した第一部と、日本の現代演劇シーンを象徴する小劇場演劇系の劇作家を中心に、その他人形劇やパフォーマンスのカンパニーを紹介した第二部から構成されている。詳細は下記目次の通り。
国際交流基金では、1989年から日本の舞台芸術を海外に紹介する英語版のガイドブックやCD-ROMの発行を継続的に行ってきた。これまで発行したものには、演劇・ダンスのアーティストを紹介した『Theater Japan』(1989、1993年)、現代演劇・コンテンポラリーダンス・舞踏・現代音楽・ポピュラー音楽の各ジャンルの概要をまとめた『Performing Arts Now in Japan』(1995年)、舞台芸術の最新動向と現代演劇・コンテンポラリーダンス・邦楽のアーティストを紹介した『Performing Arts in Japan 2003』(2003年)、邦楽の若手アーティストを紹介した『Performing Arts in Japan: Traditional Music Today』(2005年)などがある。さらに、2004年からは、当ウェブサイト「Performing Arts Network Japan」の運営を開始し、日本の現代舞台芸術のアーティストの情報を広く発信している。
『THEATER IN JAPAN: An Overview of Performing Arts and Artists』および『Performing Arts in Japan: Traditional Music Today』は今後、国内外の芸術見本市等で配付するとともに、後日このサイトのデータベースでも公開していく予定。冊子の入手をご希望の方は、下記のアドレスまでご一報ください。


*『THEATER IN JAPAN: An Overview of Performing Arts and Artists─日本の現代演劇ガイドブック』の掲載内容に一部誤りがございました。関係者の皆様ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びし、下記の通り訂正させていただきます。
2008年5月
THEATER IN JAPAN 編集部

1. 該当箇所:p. 49 天野天街氏の作品紹介『真夜中の弥次さん喜多さん』の初演カンパニー名
【誤】First staged by: Shonen Oja Kan
【正】First staged by: KUDAN Project

2. 該当箇所:p. 80 宮沢章夫氏の作品紹介『ニュータウン入口』の舞台写真
【正】
『ニュータウン入口』
Original title: Nyûtaun iriguchi
English title: Entrance to New Town
ニュータウン入口
Photo: Ariga Ketsu
「THEATER IN JAPAN:An Overview of Performing Arts and Artists」目次
日本の舞台芸術の現状(Overview of the Performing Arts in Japan)
・国際交流を取り巻く文化政策
・民間支援の現状
・公立劇場・ホールの動向
・プレゼンターとアートNPOの動向
・舞台芸術の招聘と海外公演
・大学のアートマネジメント教育
・インターネット情報
各ジャンルの最新動向(Latest Trends by Genre)
・小劇場演劇
・コンテンポラリーダンス
・歌舞伎・能楽・文楽
・現代邦楽
アーティスト/カンパニーガイド(Artist / Company Profiles)
・現代演劇(53名)
・人形劇/人形遣い(8組)
・パフォーマンス(11組)
国際交流基金Performing Arts Network Japan編集部
E-mail: info@performingarts.jp

当サイトのアーティストインタビュー集『パフォーミングアーツにみる日本の文化力』発売!
 国際交流基金の月刊ウェブサイト「Performing Arts Network Japan」は、2004年12月の創刊より毎月一人、日本のアーティストを紹介してきている。今夏の創刊3周年・第30号の節目にあたり、30人のアーティストのインタビューをまとめた単行本を10月10日に水曜社より発行する。本書は、これまでに掲載されたインタビューを一部再構成し、多彩な表現を内包する日本文化の底力を垣間見ながら、現代日本のパフォーミングアートの世界において何が起こっているのかを俯瞰できる格好の一冊となっている。日本国内の書店にて販売。
「日本人の文化力」
『パフォーミングアーツにみる 日本人の文化力』
Energizing Japanese Culture: The Performing Arts in Japan
古典芸能からコンテンポラリーダンスまで──世界に向けて語りかけるアーティスト30人のロングインタビュー
世界無形遺産に登録された能・歌舞伎から邦楽、演劇、コンテンポラリーダンスまで──世界に冠たる多彩な表現を内包した日本のパフォーミングアーツは、「日本人の文化力」の証しだ。世界に向けて語りかける、アーティスト30人のロングインタビュー。

[掲載アーティスト(掲載順)]
野村萬斎/串田和美/新井弘順/平田オリザ/内藤裕敬/青木豪/山形治江/中島かずき/伊藤キム/大島早紀子/田中敏恵/八木美知依/佃典彦/三浦大輔/藤間勘十郎/井手茂太/永井愛/一噌幸弘/松本雄吉/岡田利規/黒田育世/蜷川幸雄/ヒダノ修一/麿赤兒/近藤良平/長塚圭史/栗田芳宏/坂手洋二/上妻宏光/金森穣

発行:株式会社水曜社
監修:独立行政法人国際交流基金
編集:株式会社文化科学研究所
体裁:A5判 336ページ
定価:2800円+税
Presenter  Topics
アジア初演作品が目白押し、香港アーツフェスティバル開幕(香港藝術節)(2012年1月28日〜3月8日)
 
 アジアで最大規模と言われる舞台芸術祭。オペラやバレエ、京劇などクラシックな演目からコンテンポラリーダンスや現代演劇まで幅広いプログラムをカバーしている。第40回目を迎える2012年は、日本にも巡演予定の話題作がアジア初演を飾る。まず、手塚治虫のマンガをインスピレーションにしたシディ・ラルビ・シェルカウイの最新作『TeZukA』、ピーター・ブルックが2010年初演し、フランス最高の演劇賞モリエール賞の最優秀作品賞を受賞した『魔笛』。そして野田秀樹が英語で書き下ろした英語版『THE BEE』のワールドツアー(2006年イギリス初演。日本では2007年に次いで日英両バージョンを上演)などがプログラムされている。
 演劇部門では、主人公の想像によって生まれた特殊な現実を描く作品群をラインナップ。海外からはローズ・シアター(イギリス)によるオスカー・ワイルドの『真面目が肝心』、劇団ブリストル・オールド・ヴィック(アイルランド)が奇跡で患者を治す男を描いた『Faith Healer』。そして藝術節委嘱作品では、テレビスターの黄子華(ウォン・ツェ・ワ)を始めとする豪華キャストが揃った『The Wild Boar』、ベテラン演出家・潘惠森による欲望と幻想を操る不動産ビジネスを描いた『Show Flat』など。
 ダンス部門では、リヨン・オペラ座バレエ団がマランの『大フーガ』、バランシンの『バロック協奏曲』を、ハンブルグ・バレエ団がノイマイヤーの『欲望という名の電車』『マーラー交響曲第3番』他を上演。「コンテンポラリーダンス・シリーズ」では香港の若手振付家やダンサーの作品のショーケースが行われる。また、オペラ部門ではバイエルン国立歌劇場の『コジ・ファン・トゥッテ』、京劇・馬連良へのトリビュート、広東オペラの黄金時代を紹介するプログラムなどとなっている。
 日本関連では、アジアで活躍する若手振付家/ダンサーのショーケース「アジア・パシフィック・ダンス・プラットホーム」にKENTARO!!が『Hello, Goodbye, Repeat, etc…』で参加。台湾からはロンドン・サドラーズウェルズのオンライン・グローバル・ダンス・コンテストで優勝した今話題のChou Shu-yi、そしてインドネシアからは『ライオンキング』のワールドツアーにも参加した経歴を持つEko Supriyantoがそれぞれソロ作品を発表する。また、京都の芸妓さん6人が歌や踊り、三味線、長唄を披露する『ザ・ゲイシャ・オブ・ギオン』もプログラムされている。

[フェスティバル概要]
 例年、春節(中国の正月)明けの2月から1カ月余りにわたって開催される、アジア最大規模の舞台芸術フェスティバル。1972年に有志が集まり、Hong Kong Arts Festival Society Ltd.を創設。翌73年に第1回を開催して以来、30年以上もの間、国内外の優れた舞台芸術を紹介している。主に中華人民共和国香港特別区政府の康楽及文化事務署(The Leisure and Cultural Services Department)と、香港ジョッキー・クラブ・チャリティーズ・トラスト(Hong Kong Jockey Club Charities Trust)からの助成で運営されている。2007年から、ティサ・ホ(Tisa Ho)がエグゼクティヴ・ディレクターを務めている。
 香港シティホール、香港文化センターなどを主会場に、アジアおよび世界各国からのオペラ、音楽、ジャズ、ワールドミュージック、演劇、ミュージカル、ダンス、エキジビションなどの多彩なアートプログラムが行われるほか、青少年向けのワークショップなどの教育プログラムも充実。
香港アーツフェスティバル(香港藝術節)
http://www.hk.artsfestival.org/

バンクーバーで「第8回PuSh国際舞台芸術祭」開幕(2012年1月17日〜2月4日)
 
 全人口の4分の1が移民というブリティッシュ・コロンビア州の州都であり、北米最大規模のチャイナタウンを抱えるなど多様な文化が共存しているバンクーバー。1月17日からPushの名前で呼ばれるバンクーバー国際舞台芸術祭が開幕し、市内14会場で演劇、ダンス、音楽、マルチメディアなど多岐にわたるプログラムが上演される。
 海外プログラムには、財務省の役人が行方不明になった実際の事件を題材にマルチメディアを駆使して描いたレバノンのアーティスト、ラビア・ムルエの『Looking for a Missing Employee』、米国への不法入国の途上で消息を絶った男の行方を美しい映像やオブジェによって描いたメキシコのリネア・デ・ソンブラ劇団『アマリロ』、そして多くのフェスティバルから招聘されPuShにも2年連続でプログラムされているアルゼンチンのマリアーノ・ペンソッティ『El pasado es un animal grotesco』などが並ぶ。日本からは2009年に続いてチェルフィッチュが『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』で参加する。
 また、カナダの現代アボリジニのプログラムとして、ヒップホップ集団Beat Nation Live、トロントのNative Earth performing Artsをラインナップ。加えて、ニュージーランドからはマドレーヌ・サミが1人9役を演じ分けて最優秀女優賞を受賞した『No.2』が上演される。
 その他、話題のプログラムとしては、アムステルダムで活躍するクロアチア出身のダンサー/振付家、アンドレア・ボツィック(Andrea Bozic)がイヴォンヌ・レイナーの『Trio A』(1966)を扱った作品『After Trio A』、ロンドンのアーティスト、ピーター・リーダーが展示資料、テキスト、ビデオ、パフォーマンスを交えて観客を閉館時間後のバンクーバー美術館のガイド付きツアーを行う『Guided Tour』、トロントのリサーチグループMammalian Diving Reflexが地元の小学生を街中のレストランに招待して食文化を批評させる『Eat the Street』など。
 フェス期間中には、西海岸有数の業界カンファレンスPuSh Assembly、ワークショップや円卓会議・シンポジウムなどのAttacks Lab、そして過激なライブや実験映画の上映、地元アーティスト総出演のスタンドアップコメディやキャバレー形式のダンスパフォーマンスなどが毎夜楽しめる Club PuShなども行われる。

[フェスティバル概要]
 東海岸のモントリオールやトロントが優勢のカナダ舞台芸術界において、近年注目されている西海岸バンクーバーのフェスティバル。地元や国内の作品はもとより、外国からも野心的なコンテンポラリー・パフォーミング・アーツを紹介しており、2009年には2万4,000人以上の観客が集まるなど大きな成功を収めている。プログラミングは、エグゼブティブ・ディレクターNorman Armour氏とシニア・キュレーターSherrie Johnson氏。
PuSh国際舞台芸術祭(PuSh International Performing Arts Festival)
http://pushfestival.ca/

業界最大規模を誇る見本市「APAP/NYC 2012」開幕(2012年1月6日〜10日)
 
 世界各地から3,500名を超えるプレゼンターや業界関係プロフェッショナルなどが一堂に会する業界最大の見本市APAPのニューヨークでの年次総会。ヒルトン・ニューヨークをメイン会場に、約200のフォーラムやミーティング、イベントなどがプログラムされ、ブース展示EXPOでは370組が出展。さらに、市内各所で1,200公演以上のショーケースが行われる。
 プレゼンターの協会とあって、カンファレンスではプレゼンターやアートマネージャーを対象にしたプログラムやイベントなどが豊富。2012年は“Owning the Road Ahead”、つまり、これから先、プレゼンターとして文化コミュニティの発展をリードしていくために何をすべきかを大きなテーマに掲げている。Plenary(本会議)およびProfessional Developmentと呼ばれるセッションでその基調講演やプレゼンテーションが行われ、さらに細かい具体的な事柄を扱うPre-ConferenceやSpecial Interest Sessionsと呼ばれる分科会では、気候変動から資本形成、レジデンシー、ウェブ戦略、あるいは税金対策や助成金申請書の書き方相談までその内容は実に多岐にわたっている。その他、一対一でビジネスカウンセリングを受けるConsultation Salon、パフォーミングアーツ・コミュニティの発展に大きく貢献した個人に対して贈られるAPAP Award授賞式、NEA Jazz Masters 賞のコンサートなどのイベントなどがある。
 主なスピーカーは、諸助成財団やNEA(国立芸術基金)をつなぐArtPlaceのディレクターCarol Coletta、今回のAPAPアワードの受賞者のひとりでドリス・デューク慈善財団のプログラムディレクターのベン・キャメロン、日本でもワークショップを行った経験を持つダンス・エクスチェンジの振付家リズ・ラーマン、南アフリカの戯曲家演出家のJohn Kaniなど。
Association of Performing Arts Presenters(APAP)
http://www.artspresenters.org/

NYの国際演劇祭「第7回アンダー・ザ・レイダー」開幕(2012年1月4日〜15日)
 
 米国最大の舞台芸術見本市であるAPAPと同時期に、ニューヨークのパブリック・シアターが市内劇場と連携して毎年開催している国際演劇フェスティバル「アンダー・ザ・レイダー」。7回目を迎える2012年は、9カ国から14作品が小劇場ラ・ママやHERE、ジャパン・ソサエティなど5会場で上演される。“世界の新しい演劇をトラッキングする”と謳うこのフェスティバルは、今年も刺激的な作品がラインナップされている。
 注目株は、イタリアのMotusとベルリンと英国ノッティンガム拠点のアーティスト集団ゴブ・スカッド(Gob Squad)。ともに昨年のソールドアウト公演に引き続き2年連続の登場で、どちらも2作品を上演。Motusは、2008年ギリシャで15歳の少年が警察の発砲により殺害されたのをきっかけに大規模な抗議運動が起きた事件を題材にしたドキュメンタリータッチのシアターパフォーマンス『Alexis. A Greek Tragedy』と、ニューヨークのザ・リヴィング・シアター(The Living Theater)とのコラボレーション『The Plot Is the Revolution』。両作品とも演劇は政治を変えられるという信念に貫かれた、政治的な演劇として注目されている。
 昨年「観客がもっとも再演/再出演を望むアーティスト」に選ばれたゴブ・スカッドは、パブリック・シアターにおける1カ月のレジデンスで『Super Night Shot』を製作。開演1時間前に役者たちがビデオカメラを持って街に繰り出し見知らぬ人々と遭遇する様子を捉えた映像を、劇場の大画面にライブミックス。また、展示により創作の方法論や作品のディテールなどの紹介も行われる。
 アメリカからは、スーザン・ソンタグの一生を描いた、The Builders Associationの『SONTAG: REBORN』、台詞・音楽・ヒップホップダンスを交えて都会に住む黒人の父親たちの問題を描いた、The Living Word Project の『Word Becomes Flesh』。そして、Suli Holum &Deborah Steinによる、2つの異なるDNAを持つ実在の人物の話を元にしたサイエンスホラー『Chimera』。
 ヨーロッパからは、前述の他に、堕天使がポルノ女優になって騒動を起こす芝居が原理主義者の抗議によりイスタンブールで上演中止に追い込まれたトルコとパリが拠点のアーティスト集団birikenによる問題作『LICK BUT DON'T SWALLOW!』、オペラ界に新風を吹き込んだ英国の人形劇グループBlind Summit Theatre がベケット・聖書・IKEAにインスピレーションを得た『THE TABLE』(「エジンバラ演劇祭フリンジ2011」ファーストプライズ受賞)など。
 日本からは、NODA・MAPとチェルフィッチュが参加。NODA・MAPは東京芸術劇場とロンドンのソーホーシアターの共同制作による『THE BEE』(2006年初演)、チェルフィッチュは『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』を上演する。
 この他、2008年に来日して横浜の街中でパフォーマンスを行い話題となったアルゼンチンのマリアーノ・ベンソッティ(Mariano Pensotti)やパンクバンドと演劇を融合したコンサートなど刺激的なプログラムとなっている。

[フェスティバル概要]
 2005年にブルックリンのSt Ann's Warehouseで始まり、翌年パブリック・シアターにメイン会場を移した。創設者はニューヨークのPS.122のディレクターを長く務めてNYのアートシーンを牽引したマーク・ラッセル。新進・ベテランを問わず、エキサイティングでインディペンデント、そして実験的なシアターの最前線を紹介。異種間の衝突から新しいものを作り出し、招聘だけではなく、国内外のアーティストに共同制作の場も積極的に提供している。
アンダー・ザ・レイダー(Under The Radar)
http://www.undertheradarfestival.com/

「第8回ベルリン芸術祭─国際演劇シーズン」開幕(2011年10月6日〜2012年1月28日)
 
 “ヨーロッパ演劇の時”を意味するベルリンの「国際演劇シーズンspielzeiteuropa」が10月6日に開幕する。今シーズンは、これまで芸術監督を務めてきたブリジッテ・フルレ(Brigitte Furle)とヨアキム・ザルトリウス(Joachim Sartorius)による最後のプログラムで、ヨーロッパを中心に、アメリカ、オセアニアのサモアなど、計8カ国から11作品がラインナップされている。
 まず、2010年に登場したサモアの振付家Lemi Ponifasioが世界初演を含む2作品を発表。オープニングを飾る『Le Savali: Berlin』は、サモア語で「旅」を意味する。現代音楽作曲家ファブリツィオ・カソル(Fabrizio Cassol)が音楽を手がけ、自身のカンパニーMAUとベルリンのアーティストがコラボレーションする世界初演作だ。もうひとつは、昨年のテアター・デア・ヴェルトで初演された『Birds with Sky Mirrors』で、海流によって世界中のゴミがサモアに流れ込む現象を取り上げた話題作の再演。
 ヨーロッパ諸国からは、サシャ・ヴァルツ(Sasha Waltz/ドイツ)『Continu』、DV8フィジカル・シアター (イギリス)『Can We Talk About This?』、シュテファン・ブランシュウェーグ(Stephane Braunschweig/フランス)『Tage unter(Dager Under)』、ホフェッシュ・シェクター(Hofesh Shechter/イギリス)『Political Mother: The Choreographer’s Cut』、ナサニエル・ホーソーンの短編小説を題材とした『The Minister’s Black Veil』で参加するロメオ・カステルッチ(Romeo Castellucci/イタリア)など、ドイツ及びドイツ語圏での初演作が並ぶ。
 また、アメリカから参加するピーター・セラーズ(Peter Sellars)がトニ・モリスン(Toni Morrison)の小説をロキア・トラオレ(Rokia Traoré Tchammantché)の音楽とのコラボレーションで上演する『Desdemona』も話題となっている。
 フェスティバルに先立ち、9月には、チュニジアからアラブ演劇を代表する演出家ファーデル・ジャイビ(Fadhel Jaïbi)が招聘され、ジャスミン革命以前のチュニジア社会に生きる若者の出口なき絶望を描いたジャリラ・バッカール(Jalila Baccar)脚本/アールゾイド(Art Zoyd)音楽による『Yahia Yaïch Amnesia』が上演された。
 なお、いずれの作品も、ヨーロッパ各国の主要フェスティバルなどのプレゼンターとの国際共同制作。

[フェスティバル概要]
 1951年にヨーロッパのみならず世界のアーティストとの対話をめざして設立された「ベルリン芸術祭 (Berliner Festspiele)」が年間を通して開催する12のフェスティバルやイベントのうち、毎年冬(10月〜1月)に開催されるのが「国際演劇シーズン(spielzeiteuropa)」。ベルリン芸術祭の家(Haus der Berliner Festspiele)を会場に、ヨーロッパとヨーロッパに関連するダンスや演劇を紹介する新しいフェスティバルとして、2004年にスタート。ヨーロッパを俯瞰するだけでなく、非ヨーロッパのアーティストの「外側からの」観点を加えることにも力を入れている。2011年度までBrigitte Furleが「国際演劇シーズン」の芸術監督を、Joachim Sartoriusが「ベルリン芸術祭」全体の芸術監督を務めている。
ベルリン芸術祭─国際演劇シーズン(The Berliner Festspiele- spielzeiteuropa)
http://www.berlinerfestspiele.de/en/aktuell/festivals/08_spielzeiteuropa/sze_start.php
TOP