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2017.1.13
Japan Topics
第9回「フェスティバル/トーキョー16」ラインナップ発表(2016年10月15日〜12月11日)
 
 9回目を迎える東京発の舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー16」(F/T16)は、10月15日から約2カ月間、「境界を越えて、新しい人へ」をテーマに、10企画・主催16演目をラインナップ。東京芸術劇場を中心に、東京・池袋の地域と連携しながら各所で開催される。今回は、東京都が新たに開始する都市型総合芸術祭「東京芸術祭2016」(2016年9月1日〜12月18日)の一環としても位置づけられている。
 海外からは、ポーランド演劇の大御所、演出家クリスチャン・ルパが日本初登場。オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトによる同名の小説を翻案・演出し、国と芸術のあり方に警鐘を鳴らした『Woodcutters ─ 伐採 ─』を上演する。ドイツからは、円熟期を迎えた振付家スザンネ・リンケが16年ぶりの来日で近現代ダンスの歴史をたどる作品群を上演。若手振付家セバスチャン・マティアスが日本のアーティストとのコラボで都市と振付との関係を考察する『x / groove space』を発表する。韓国からは劇団コルモッキル率いる劇作家・演出家のパク・グニョンが、歴史の中で犠牲にされてきた人々の記憶を描いた問題作『哀れ、兵士』を南山芸術センター(ソウル市)とのコラボで日本初演。
 また、国際交流基金アジアセンターとの共催で実施する「アジアシリーズ」ではマレーシアをフォーカス。ジョー・クカサス率いるインスタントカフェ・シアターカンパニーの代表作や若手振付家リー・レンシンの新作などを上演する。
 日本からは、マレビトの会がF/Tとの共同で新たな長期プロジェクトを開始し、福島の記憶の深層を描く新作『福島を上演する』に取り組む。その他、イデビアン・クルーの新作、参加型プログラム『プロジェクトFUKUSHIMA!』、そして新シリーズ「まちなかパフォーマンスシリーズ」で演劇・ダンスの公演も上演される。
フェスティバル/トーキョー16(F/T16)
http://www.festival-tokyo.jp

「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」京都・東京で初開催(2016年10月19日〜22日)
 
 文部科学省・スポーツ庁・文化庁の主催で、10月に初開催される国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」。同フォーラムは、ラグビーワールドカップ2019、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会、関西ワールドマスターズゲームズ2021等に向けて、観光とも連動させつつ、スポーツ、文化、ビジネスによる国際貢献や有形・無形のレガシー等について議論、情報発信し、国際的に機運を高めるためのキックオフイベントとして京都と東京で開催される。
 京都プログラムは、文部科学大臣の開会宣言で開幕。文化会議には各界の著名人が登壇し、文化プログラムの推進、アーガイヴの手法や活用、伝統と革新などをテーマに議論を行う。文化イベントとしては、世界遺産・二条城 二の丸御殿台所前庭にて、川井郁子ヴァイオリンコンサートが行われる。
 東京プログラムは、国際オリンピック・パラリンピック委員会会長らスポーツ界や経済界の代表による基調講演を皮切りに、多数のセッションや文化会議が開催される。障害者による芸術活動をテーマとしたシンポジウムには、グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督のジェニー・シーレイや義足の女優でダンサーの森田かずよらが登壇し、文化芸術による社会的包摂の取り組みを議論する。文化イベントでは、狂言師・野村萬斎と現代美術作家・杉本博司の構成・美術による『ディヴァイン・ダンス 三番叟 〜神秘域〜』をBunkamura オーチャードホールにて上演。その他、官民ワークショップやユースプログラムなども行われる。
日程・会場
2016年10月19日〜20日:京都(ロームシアター京都ほか)
2016年10月20日〜22日:東京(六本木ヒルズほか)
スポーツ・文化・ワールド・フォーラム
http://wfsc2016.mext.go.jp/

「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」ラインナップを発表(2016年10月22日〜11月13日)
 
 2010年にスタートし、毎年秋に開催されてきた京都発の現代舞台芸術の祭典「京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT」。2016年はロームシアター京都のオープニングに併せた春と、秋の2回開催となる。
 10月22日に始まる秋会期の公式プログラムは12作品。イギリスの美術家マーティン・クリードは初のダンス作品『Work No. 1020(バレエ)』を日本初演し、作品展示も行う。インドの演出家シャンカル・ヴェンカテーシュワランは、太田省吾の代表作『水の駅』で参加。2度目の参加となるアルゼンチンの振付家ルイス・ガレーは長期滞在を通じて日本の表現者たちと新作を共同制作。アルゼンチンの舞台作家であり映画作家のフェデリコ・レオンは『Las Ideas(アイディア)』を日本初演する。
 また、春の公式プログラムで取り上げたチリにおけるポスト植民地主義の問題を扱った『ZOO』(マヌエラ・インファンテ作)を、バンコク在住の演出家篠田千明が新たに翻案/演出。ウィーンを拠点にする松根充和がイスラエル空港での事件を契機に制作した『踊れ、入国したければ!』を発表する。
 マレーシアを拠点にするマーク・テ『Baling(バリン)』、岸田國士戯曲賞受賞作ともなった庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』木ノ下歌舞伎『勧進帳』が関西で初めて上演される。
 その他、2000年以降の池田亮司のコンサート作品一挙上演、映像作家で演出家の小泉明郎の展示なども行われる。
 今年の新たな試みとして、「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」を併行開催。また、同時開催のフリンジ企画「オープンエントリー作品」には、36作品が登録されている。
KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN
http://kyoto-ex.jp
Presenter  Topics
オーストラリアのアデレード・フェスティバル開幕(2017年3月3日〜19日)
 
 1960年設立の南オーストラリア最大の総合芸術祭。演劇、音楽、ダンス、文学、美術、児童作品など、2週間半にわたり幅広いジャンルの催しが行われる。当初はビエンナーレ形式を採用していたが、2012年以後、毎年開催。昨年度まで芸術監督を務めたのはロンドンのオルタナティブ・ミュージック・フェスティバルMeltdownの創設者として知られるデヴィッド・セフトン。本年度からは、シドニーのベルボア劇場で共同芸術監督を務めたニール・アームフィールド&レイチェル・ヒーリーが同職に就任した。
 演劇部門に招聘される主な作品は、ドイツのトーマス・オスタマイアー演出による『リチャード3世』、英国のサイモン・マクバーニー演出による『ジ・エンカウンター』など。また、地元オーストラリアの作品では、シドニー・シアター・カンパニーによる豪州誕生史を再考する『ザ・シークレット・リバー』が注目されている。
 ダンス部門では、ジェローム・ベルが世界各地で公演している『ガラ』の豪州初演上演が行われるほか、バットシェバ・ダンス・カンパニーのダンサーとして活躍したシャロン・アイヤル率いるL-E-Vカンパニーによる『Killer Pig』、バンクーバーに拠点を置くエレクトリック・カンパニー・シアターによる『Kidd Pivot』などが上演される。
 音楽部門は、昨年度までのエクスペリメンタルなプログラミングとは方向転換しラインドボーン音楽祭で世界初演されたバリー・コスキー演出によるヘンデルのオペラ『サウル』、アデレード交響楽団の『ピーターと狼』などをラインナップ。
 また、キッズ・ウィークエンド、小説家週間、なども同時開催される。

[フェスティバル概要]
 1960年、南オーストラリア国立劇場運動に関わり、アデレードにアーツ・フェスティバル開催の可能性があると確信したジャーナリスト、ロイド・デュマがアデレード大学の音楽教授ジョン・ビショップとともに、各方面の有力者たちの協力を得て発足。半月間に105公演(大人向け74公演、子ども向け31公演)という規模でスタート。シドニー、メルボルンと並ぶオーストラリア有数のインターナショナル・フェスティバルとして、偶数年に開催されている。日本のカンパニーでは1994年に第三エロチカ(『マクベスという名の男』)、2000年に維新派(『水街』)などが招聘されている。2012年以降、毎年開催。
アデレード・フェスティバル(Adelaide Festival)
http://www.adelaidefestival.com.au/

第45回 香港アーツフェスティバル(香港藝術節)が開幕(2017年2月16日〜3月18日)
 
 1973年より東西の大型舞台芸術組織やビッグネームのアーティストたちを紹介してきた国際舞台芸術祭が今年も香港市内に散らばる複数の劇場施設を利用して大々的に開催される。過去9年間エグゼクティブ・ディレクターを務めているのは、シンガポールのエスピラナードやシンガポール・アーツ・フェスティバルでもマーケティングやキュレーター業務を務めたティサ・ホー。
 本年度は「in the moment」をテーマに、過去への考察や、未来への希望を抱きつつ、いまを生きることに焦点を当てた作品をプログラム。オープニングを飾るのはバイエルン州立バレエ団による『ラ・バヤデール』。フェスティバルが終幕を迎える週末には、ワールド・ミュージック・ウィークエンドと題して、トルコ、マリ、スペインなどから現代音楽界で活躍する才能を紹介する。
 演劇部門では、ロベール・ルパージュのもとで研鑽を積んだ米国人演出家タデウス・フィリップスによる『17 Border Crossings』、トニー賞受賞女性演出家ギャリー・ハインズが演出するマーティン・マクドナー作品『ビューティー・クイーン・オブ・リーナン』、チェコのブルノ国立歌劇場によるヤナーチェク・オペラ『マクロプロス事件』などを招聘。また地元作品としては、数々の賞を受賞する香港人劇作家・龍文康による香港近代家族劇3部作『A Floating Family』などが上演される。
 「伝統」にも重きを置くアジア拠点のフェスティバルとして、上海张军昆曲アーツ・センターによる伝統的昆曲や、中国の国家級無形文化遺産に指定されている広東オペラなどの演目もプログラムされている。

[フェスティバル概要]
 例年旧正月明けの2月から約1カ月にわたって開催される、アジア最大規模の舞台芸術フェスティバル。1972年に有志が集まり、Hong Kong Arts Festival Society Ltd.を創設。翌73年に第1回を開催して以来、30年以上もの間、国内外の優れた舞台芸術を紹介している。主に中華人民共和国香港特別区政府の康楽及文化事務署(The Leisure and Cultural Services Department)と、香港ジョッキー・クラブ・チャリティーズ・トラスト(Hong Kong Jockey Club Charities Trust)からの助成で運営されている。
 アジアおよび世界各国からのオペラ、音楽、ジャズ、ワールドミュージック、演劇、ミュージカル、ダンス、エキジビションなどの多彩なアートプログラムのほかに、青少年向けのワークショップなどの教育プログラムも充実。
 コンテンポラリーダンスでは、同フェスティバルの新たな試みとして、アジアで活躍する若手振付家/ダンサーのショーケース「アジア・パシフィック・ダンス・プラットフォーム」を開催。香港におけるコンテンポラリーダンスの観客育成を目的として、ワークショップ、ディスカッションなども同時開催する。また、「ニュー・ステージ・シリーズ」として、ジャンル横断型の実験的作品のためのプラットフォームを新設。
香港アーツフェスティバル(香港藝術節)(Hong Kong Arts Festival)
http://www.hk.artsfestival.org

メルボルンで新たな舞台芸術祭「Asia TOPA(アジア太平洋舞台芸術トリエンナーレ)」がスタート(2017年1月〜4月)
 
 アジアの現代舞台芸術作品に焦点を当てた複合芸術トリエンナーレ。州都メルボルンを中心にオーストラリア・ビクトリア州に拠点を置く様々な芸術組織と提携し、舞台のみならず、ビジュアルアート、音楽、インスタレーション、映像、建築・デザイン、文芸作品などを紹介していく。
 初年度となる2017年は、国内外の様々な組織やパートナーと共に多角的なプログラムを実現。主なパートナーに、4A センター・フォー・コンテンポラリー・アジア・アート、アジアリンク、オーストラリア・タペストリー・ワークショップ、ブルーボトル、キャッシュツメイン・ステート・フェスティバル、チェンバー・メイド・オペラ、メルボルン・フェスティバル、モナシュ大学美術館、マルチカルチュラル・アート・ヴィクトリア、ネクストウェーヴ、パース・フェスティバル、シドニー・フェスティバル、メルボルン大学、ヴァージン・オーストラリア・メルボルン・ファッション・フェスティバルなどが挙げられる。
 演劇・舞踊部門では、シンガポール出身のダニエル・コックによるパフォーマンス『バニー』、メルボルンを拠点に活躍する中華系オーストラリア人のユージニア・リムによる『ピープルズ・カレンシー』、中国人振付家タオ・イェ率いるタオ・ダンス・シアターによる昨年度のパリコレ・メンズ・コレクションで上演された『6』、インドネシアの振付家エコ・スプリヤントによる『クライ・ジャイロロ』などが上演される。日本からは福島県いわき市久之浜を題材として構成される濱中企画によるドキュメンタリー・パフォーマンス『かげろう』、川口隆夫による『大野一雄について』、岡田利規の『部屋に流れる時間の旅』の3作品が招聘されている。
 なお2月21日から25日にかけては、アジア各地のパフォーミング・アートに特化したプロデューサーがネットワークのために集うアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム・キャンプが開催される。

[フェスティバル概要]
 アジアの古典芸能や伝統芸術ではなく「コンテンポラリー・アート」に特化した大規模な舞台芸術トリエンナーレ。アジア太平洋地域における現代アートの相互影響と結節点を探るべく、アーツセンター・メルボルンのクリエイティブ・ディレクターを務めるスティーヴン・アームストロングが2017年に設立。メルボルンを中心とするオーストラリア・ビクトリア州に拠点を置く様々な舞台芸術組織が提携し、4カ月にわたり多様なプログラムを展開する。主な提携機関は、アート・センター・メルボルン、オーストラリア・センター・フォー・コンテンポラリー・アート(ACCA)、オーストラリア・センター・フォー・ムーヴィング・イメージ(ACMI)、チャンキー・ムーブ、フェデレーション・スクエア、マルトハウス・シアター、メルボルン・リサイタル・センター(MRC)、メルボルン管弦楽団(MSO)、メルボルン・シアター・カンパニー(MTC)、ヴィクトリア州立美術館、ヴィクトリア州国立ギャラリー、ヴィクトリア州立図書館、オーストラリア・バレエ団、ヴィクトリア州立芸術大学など。
Asia TOPA - アジア太平洋舞台芸術トリエンナーレ(Asia-Pacific Triennial of Performing Arts)
https://www.asiatopa.com.au

NYの国際実験演劇祭アンダー・ザ・レーダー フェスティバルが開幕(2017年1月4日〜15日)
 
 米国でもっともカッティング・エッジな舞台芸術作品を紹介する国際演劇祭が、今年もニューヨークのパブリック・シアターを会場に開催される。現在は創設者のマーク・ラッセルと演出家・劇作家のメイイン・ワンの2人が共同ディレクターを務める。プログラムは、国内外の実験的パフォーミングアート作品を紹介する「メイン・プログラム」、舞台芸術と実験音楽の境界線で活躍するアートを紹介する「イン・コンサート」、若手演出家や振付家の作品を積極的に紹介する「インカミング」など。
 本年度のメイン・プログラムには、昨年に続き2009年に設立された米国のポストドラマ演劇の急先鋒である600 HIGHWAYMENが登場。新作『The Fever』では、個人的責務と集団的責任の境界線を問う参加型パフォーマンスを上演する。米国からは他に、昨年度の「インカミング」プログラムで紹介された日本人振付家のSaori TsukadaとNikki Appinoのデュオによる『Club Diamond』を再演。また、パフォーマーであり作家のマルガ・ゴメズは、キューバ移民でコメディアン兼作曲家として活躍した父の人生を辿る『ラテン・スタンダード』により、ラテン系米国人のアイデンティティを問う。
 海外からは、フランスの演出家フィリッピ・ケーヌが現代社会における共同体概念について問う『La Mélancolie des Dragons』や、ドイツの演劇集団リミニ・プロトコルによるアルゴリズム演算されたデジタル政治演劇『Top Secret International (State I)』を招聘。また、インドネシアの実験的演出家エコ・ヌグローホ&ワヤン・ボコーアが、いかにしてイスラム教がジャワ島に輸入されたかを影絵芝居などを用いて物語る『In the Name of Semelah』を上演する。

[フェスティバル概要]
 APAPと同時期にニューヨークのパブリック・シアターで開催されるフェスティバル。第1回は2005年にブルックリンのSt. Ann's Warehouseで開催されたが、翌年より会場を移し海外各地から作品を招聘、2009年には14カ国から52作品を紹介。SITI Company、Elevator Repair Service、Nature Theater of Oklahomaなど、国際的な活躍も目覚ましい米国の先端を行くアーティストらとの共同創作の場も提供。創設者のマーク・ラッセルはNYのアートシーンを牽引したP.S. 122のディレクターを長く務めた後、ポートランドのPICAで実施されているタイムベースド・アート・フェスティバルの芸術監督(2006〜08)などを歴任した、北米における現代舞台芸術の重要なプレゼンターのひとり。
アンダー・ザ・レーダー(Under The Radar)
http://www.undertheradarfestival.com
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