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2016.11.9
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第9回「フェスティバル/トーキョー16」ラインナップ発表(2016年10月15日〜12月11日)
 
 9回目を迎える東京発の舞台芸術の祭典「フェスティバル/トーキョー16」(F/T16)は、10月15日から約2カ月間、「境界を越えて、新しい人へ」をテーマに、10企画・主催16演目をラインナップ。東京芸術劇場を中心に、東京・池袋の地域と連携しながら各所で開催される。今回は、東京都が新たに開始する都市型総合芸術祭「東京芸術祭2016」(2016年9月1日〜12月18日)の一環としても位置づけられている。
 海外からは、ポーランド演劇の大御所、演出家クリスチャン・ルパが日本初登場。オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトによる同名の小説を翻案・演出し、国と芸術のあり方に警鐘を鳴らした『Woodcutters ─ 伐採 ─』を上演する。ドイツからは、円熟期を迎えた振付家スザンネ・リンケが16年ぶりの来日で近現代ダンスの歴史をたどる作品群を上演。若手振付家セバスチャン・マティアスが日本のアーティストとのコラボで都市と振付との関係を考察する『x / groove space』を発表する。韓国からは劇団コルモッキル率いる劇作家・演出家のパク・グニョンが、歴史の中で犠牲にされてきた人々の記憶を描いた問題作『哀れ、兵士』を南山芸術センター(ソウル市)とのコラボで日本初演。
 また、国際交流基金アジアセンターとの共催で実施する「アジアシリーズ」ではマレーシアをフォーカス。ジョー・クカサス率いるインスタントカフェ・シアターカンパニーの代表作や若手振付家リー・レンシンの新作などを上演する。
 日本からは、マレビトの会がF/Tとの共同で新たな長期プロジェクトを開始し、福島の記憶の深層を描く新作『福島を上演する』に取り組む。その他、イデビアン・クルーの新作、参加型プログラム『プロジェクトFUKUSHIMA!』、そして新シリーズ「まちなかパフォーマンスシリーズ」で演劇・ダンスの公演も上演される。
フェスティバル/トーキョー16(F/T16)
http://www.festival-tokyo.jp

「六本木アートナイト2016」、秋に開催(2016年10月21日〜23日)
 
 様々な商業施設や文化施設が集積する東京・六本木。2009年から「生活のなかでアートを楽しむ」というライフスタイルの提案と、大都市東京における文化の街づくりのモデル事業としてスタートしたのがアートの饗宴「六本木アートナイト」だ。7回目を迎える2016年は、「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」に合わせて秋開催とし、10月21日から23日まで開催。「六本木、アートのプレイグラウンド〜回る、走る、やってみる。〜」をテーマに、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な事業を街中で展開する。
 メインプログラムには、現代美術家の名和晃平を起用。舞台芸術では、フランスのパフォーマンス集団カンパニー・デ・キダムの新作が2010年に続き登場。また、野田秀樹の呼びかけで集まった東京キャラバン隊(東京スカパラダイスオーケストラ、井手茂太ほか)がメインステージでパフォーマンスを繰り広げる。街中では、川口隆夫や石山雄三、スイッチ総研、障害の有無を越えた「SLOW MOVEMENT」などを展開。
 また、各文化施設等で連動して行われるプログラムも多数。六本木ヒルズでは、島地保武のソロパフォーマンス、大植真太郎と森下真樹とのコラボ、珍しいキノコ舞踊団、サルヴァニラ、そして恒例の近藤良平の盆踊りなどがラインナップされている。
六本木アートナイト
http://www.roppongiartnight.com

「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」京都・東京で初開催(2016年10月19日〜22日)
 
 文部科学省・スポーツ庁・文化庁の主催で、10月に初開催される国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」。同フォーラムは、ラグビーワールドカップ2019、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会、関西ワールドマスターズゲームズ2021等に向けて、観光とも連動させつつ、スポーツ、文化、ビジネスによる国際貢献や有形・無形のレガシー等について議論、情報発信し、国際的に機運を高めるためのキックオフイベントとして京都と東京で開催される。
 京都プログラムは、文部科学大臣の開会宣言で開幕。文化会議には各界の著名人が登壇し、文化プログラムの推進、アーガイヴの手法や活用、伝統と革新などをテーマに議論を行う。文化イベントとしては、世界遺産・二条城 二の丸御殿台所前庭にて、川井郁子ヴァイオリンコンサートが行われる。
 東京プログラムは、国際オリンピック・パラリンピック委員会会長らスポーツ界や経済界の代表による基調講演を皮切りに、多数のセッションや文化会議が開催される。障害者による芸術活動をテーマとしたシンポジウムには、グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督のジェニー・シーレイや義足の女優でダンサーの森田かずよらが登壇し、文化芸術による社会的包摂の取り組みを議論する。文化イベントでは、狂言師・野村萬斎と現代美術作家・杉本博司の構成・美術による『ディヴァイン・ダンス 三番叟 〜神秘域〜』をBunkamura オーチャードホールにて上演。その他、官民ワークショップやユースプログラムなども行われる。
日程・会場
2016年10月19日〜20日:京都(ロームシアター京都ほか)
2016年10月20日〜22日:東京(六本木ヒルズほか)
スポーツ・文化・ワールド・フォーラム
http://wfsc2016.mext.go.jp/

「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」ラインナップを発表(2016年10月22日〜11月13日)
 
 2010年にスタートし、毎年秋に開催されてきた京都発の現代舞台芸術の祭典「京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT」。2016年はロームシアター京都のオープニングに併せた春と、秋の2回開催となる。
 10月22日に始まる秋会期の公式プログラムは12作品。イギリスの美術家マーティン・クリードは初のダンス作品『Work No. 1020(バレエ)』を日本初演し、作品展示も行う。インドの演出家シャンカル・ヴェンカテーシュワランは、太田省吾の代表作『水の駅』で参加。2度目の参加となるアルゼンチンの振付家ルイス・ガレーは長期滞在を通じて日本の表現者たちと新作を共同制作。アルゼンチンの舞台作家であり映画作家のフェデリコ・レオンは『Las Ideas(アイディア)』を日本初演する。
 また、春の公式プログラムで取り上げたチリにおけるポスト植民地主義の問題を扱った『ZOO』(マヌエラ・インファンテ作)を、バンコク在住の演出家篠田千明が新たに翻案/演出。ウィーンを拠点にする松根充和がイスラエル空港での事件を契機に制作した『踊れ、入国したければ!』を発表する。
 マレーシアを拠点にするマーク・テ『Baling(バリン)』、岸田國士戯曲賞受賞作ともなった庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』木ノ下歌舞伎『勧進帳』が関西で初めて上演される。
 その他、2000年以降の池田亮司のコンサート作品一挙上演、映像作家で演出家の小泉明郎の展示なども行われる。
 今年の新たな試みとして、「こどもとおとなの演劇祭 プレイ!パーク」を併行開催。また、同時開催のフリンジ企画「オープンエントリー作品」には、36作品が登録されている。
KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN
http://kyoto-ex.jp

「第23回BeSeTo演劇祭」鳥取と新潟で開催(2016年9月14日〜10月15日)
 
 暁鍾・金義卿・鈴木忠志の呼びかけにより、中国・韓国・日本の3カ国による文化交流共同事業として1994年にスタートした「BeSeTo演劇祭」。北京(Beijing)、ソウル(Seoul)、東京(Tokyo)の頭文字をとって名付けられ、3カ国の持ち回りで毎年開催されている。2014年に鳥の劇場芸術監督である中島諒人が日本BeSeTo委員会代表、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督である金森穣が国際委員に就任。23回目となる2016年は、主会場を東京から鳥取県に移し、新潟市でも初開催される。
 鳥取では、3つの国際共同制作を含む7作品を県内各所で上演。日中韓の若い世代の演劇人による共同制作作品『麦克白! 맥베스!! マクベス!!!』、鳥の劇場と韓国の劇団ティダとの共同制作で太平洋戦争時代を描く『詩の教室』、古典バレエの名作『ラ・バヤデール』を平田オリザ翻案・金森穣演出・Noism1振付によって劇的舞踊にした『ラ・バヤデール−幻の国』を上演する。そのほか、韓国からは劇団ドン『蟹工船』(原作:小林多喜二)と劇団旅行者『ジャングルブック』(原作:R.キップリング)、中国からは浙江紹劇藝術研究院『孫悟空 白骨夫人編』、陝西人民藝術劇院『かごの鳥の青春 ─ 當青春不再懷念蝴蝶的傷』を上演する。
 新潟にはうち3作品が巡回するほか、Noism0『愛と精霊の家』も上演。21世紀の劇場文化をテーマとしたシンポジウムに金森・中島らが登壇する。
第23回 BeSeTo演劇祭 鳥取
日程:2016年9月14日〜10月10日
会場:とりぎん文化会館(鳥取市)、倉吉未来中心(倉吉市)、米子市文化ホール、鳥の劇場(鳥取市鹿野町)など
http://www.birdtheatre.org/beseto23rd/
第23回 BeSeTo演劇祭 新潟
日程:2016年10月1日〜15日
会場:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
https://www.city.niigata.lg.jp/kanko/bunka/bunka_program/beseto_niigata.html

第2回「Dance New Air ─ ダンスの明日」ラインナップ発表(2016年10月1日〜10日)
 
 東京・青山を舞台に 2002年から開催されてきた「ダンストリエンナーレトーキョー」を前身とする隔年開催のダンスフェスティバル「Dance New Air ─ ダンスの明日」。2回目となる2016年は、スパイラルホールをメイン会場に、国内外の振付家などによる6作品を上演するほか、ダンスフィルムの上映やブックフェアなども行われる。また、フェスティバルに先立ち、ショーケースなどにより日本のダンスを海外に紹介するIDN(International Dance Network Programme)も併せて開催される。
 オープニングは、「ダンス三昧プログラム」として、伊藤キム率いるフィジカルシアターカンパニーGEROの新作『家族という名のゲーム』、KENTARO!!率いる東京ELECTROCK STAIRSの新作『前と後ろと誰かとえん』、山田うんのソロ作品『ディクテ』(2011年初演)を上演する。
 海外からは、日本初演となる3作品を紹介。初来日となるチェコ共和国のカンパニー・ヴェルテダンスがクラリネット四重奏のライブミュージックとダンスを融合した『CORRECTION』、デジタルアートでダンスを拡張するフランスのカンパニー・アドリアンM/クレールB『HAKANAÏ』、オランダを拠点に活躍するピアニスト向井山朋子がファッションをテーマとした最新作『La Mode』を上演する。
 会期中、スパイラルガーデンでは蓮沼執太の展覧会『作曲的|compositions : rhythm』(9月27日〜10月5日)と連動した無料のパフォーマンスも行われる。
Dance New Air ─ ダンスの明日
http://dancenewair.tokyo

第15回AAF戯曲賞の大賞受賞作『みちゆき』が、三浦基演出で初演(2016年9月9日〜12日)
 
 愛知からの文化の発信と演劇界の振興・活性化を目的に、公益財団法人愛知県文化振興事業団が2000年から開催している「AAF戯曲賞」。昨年15回目を機にリニューアル、気鋭の演出家(篠田千明・鳴海康平・羊屋白玉・三浦基)を新たに審査員として迎えた。
 全114作品の応募の中から、二次審査会で5作品がノミネート。2015年12月5日に愛知県芸術劇場小ホールにて行われた公開審査会にて、大賞に松原俊太郎の『みちゆき』、特別賞に深谷照葉の『ダム湖になる村』が選ばれた。賞金として、大賞には50万円、特別賞には10万円が授与された。受賞作およびノミネート作品は、愛知県芸術劇場のウェブサイトで公開されている。
 AAF戯曲賞では「受賞作の上演」を前提としており、2016年9月愛知県芸術劇場のプロデュースで記念公演が行われ、同賞審査員でもある地点の三浦基が演出、伊藤高志による映像、地点の俳優により上演された。
受賞者プロフィール
松原俊太郎(まつばら・しゅんたろう)
作家。1988年生まれ。熊本県熊本市出身。神戸大学経済学部卒。ベケットとジョイスに出会い、小説を書き始める。地点『ファッツァー』で演劇と出会い、戯曲を書き始める。2015年『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞を受賞。京都在住。
ノミネート作品
・『居坐りのひ』杉本奈月
・『ガベコレ〜garbage collection』林慎一郎
・『ダム湖になる村』深谷照葉
・『ヘイセイ・アパートメント』山田由梨
・『みちゆき』松原俊太郎
第15回AAF戯曲賞
http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/aaf_bosyu16/index.html

「サウンド・ライブ・トーキョー2016」開催(2016年9月11日〜10月1日)
 
 音楽を含む広義の「サウンド」に関わる表現を紹介するフェスティバル「サウンド・ライブ・トーキョー」。2012年に国際舞台芸術交流センター(PARC)と東京文化発信プロジェクトとの共催で開始され、2015年からPARCの主催事業として毎秋に開催。これまで都内各所で行ってきたが、5回目を迎える2016年は国内外の実験音楽シーンを牽引するスーパー・デラックス(港区六本木)で9日間にわたり開催される。
 今回13組の国内外のアーティストを招聘。オープニングは、アメリカの作曲家ジェームズ・テニーが4本のスピーカーで再生される「証言」と4人のパーカッション奏者のための作品『Pika-Don』を日本初演。初来日となるドイツのアンサンブル「ツァイトクラッツァー」は、灰野敬二らとのコラボレーションを発表。さらに、カザフスタンのヴァイオリニスト、アイシャ・オラズバエヴァによるルイジ・ノーノ晩年作品の演奏など、現代音楽の新しい実践を示す。
 日本からは、関西拠点で世界最高齢のジャズバンド「ゴールデン・シニア・トリオ」が東京初登場するほか、世界的に評価を高めている集団即興プロジェクト「マージナル・コンソート」が参加する。
サウンド・ライブ・トーキョー
http://www.soundlivetokyo.com

第10回「トヨタ コレオグラフィーアワード 2016」次代を担う振付家賞に平原慎太郎が決定
 
 今回が最後となる「トヨタ コレオグラフィーアワード 2016」の最終審査会“ネクステージ”が8月6日に行われ、201組の応募の中から審査委員によるファイナリスト選考会にて選出されたファイナリスト6名が、世田谷パブリックシアターで作品を上演。審査委員・ゲスト審査委員の審査による「次代を担う振付家賞」と観客投票による「オーディエンス賞」を、平原慎太郎がダブル受賞した。
 「次代を担う振付家賞」受賞者は翌年度に受賞者公演を実施。トヨタ自動車株式会社から作品製作費の一部として200万円が授与され、公演会場(シアタートラム)、作品創作のための施設(金沢21世紀美術館)が提供される。
受賞者プロフィール
平原慎太郎(ひらはら・しんたろう)
 1981年北海道生まれ。2004年から07年Noismに所属。退団後フリーランスに転身。自身が主宰するOrganWorks、近藤良平が主宰するコンドルズなどに参加。国内外問わず広くダンス作品に関わり、演劇、現代美術など、他分野のアーティストとの交流も盛んに行う。15年スペインのダンスフェスティバルMadrid en Danzaに招聘され、OrganWorksとして参加。11年韓国国際モダンダンスコンペティション(KIMDC)最優秀振付家賞受賞。13年文化庁新進芸術家海外研修派遣にてスペインに9カ月研修。15年小樽市文化奨励賞受賞。
http://theorganworks.com
ファイナリスト(上演順)
森崎剛史 『一億光年身体博』
渡邉 尚 『逆さの樹』
上野愛実 『under』
横山彰乃 『ペッピライカで雪を待つ』
黒田杏菜 『Window』
平原慎太郎 『Reason to Believe』
審査委員・ゲスト審査委員(五十音順)
審査委員:大谷 燠、蔭山陽太、唐津絵理、黒田裕子、藤田直義、三上さおり、宮久保真紀
ゲスト審査委員:黒田育世、椿 昇、中川賢一、羊屋白玉
トヨタ自動車 社会貢献活動 トヨタ コレオグラフィーアワード
http://www.toyota.co.jp/tca/

「あいちトリエンナーレ 2016」開催(2016年8月11日〜10月23日)
 
 愛知県で2010年から3年ごとに開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」。3回目となる2016年は、港千尋芸術監督のもと、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに、8月11日から10月23日までの74日間にわたり開催される。現代美術を柱に、オペラやパフォーミングアーツなども併せて、38の国と地域から119組のアーティストの作品をラインナップ。会場は愛知芸術文化センター、名古屋市美術館に加え、名古屋市・豊橋市・岡崎市の街中でも事業が展開される。
 舞台芸術では、第1回トリエンナーレから取り組んでいるプロデュース・オペラとして、勅使川原三郎が演出・美術・照明・衣裳を担当するモーツァルト作曲『魔笛』(演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団、指揮:ガエタノ・デスピノーサ)を上演。また、国内外から10プログラムを招聘。ブラジルから初来日となる振付家ダニ・リマが、初の子ども向け作品として創作した『Little collection of everything』を本邦初演。フラメンコを革新するイスラエル・ガルバン(スペイン)が『SOLO』と最新作『FLA.CO.MEN』を上演するほか、フィリップ・ドゥクフレ率いるカンパニーDCAがゲーテの「ファウスト」をモチーフに歌やライブ演奏、芝居などを繰り広げる『CONTACT』など日本初演作が並ぶ。
 日本からはCo.山田うんが愛知県奥三河地方で700年以上続く神事「花祭」へのオマージュとして新作を発表。また、日本の即興演奏の第一人者でマース・カニングハム舞踊団の音楽監督を務めた小杉武久が、60年代から現在までの代表的作品を上演するほか、国際展でもインスタレーション作品を展示する。
 なお、主な公演は、10月6日から会期終了までの「レインボーウィークス」に集中して開催される。
あいちトリエンナーレ 2016
http://aichitriennale.jp
Presenter  Topics
メルボルンで新たな舞台芸術祭「Asia TOPA(アジア太平洋舞台芸術トリエンナーレ)」がスタート(2017年1月〜4月)
 
 アジアの現代舞台芸術作品に焦点を当てた複合芸術トリエンナーレ。州都メルボルンを中心にオーストラリア・ビクトリア州に拠点を置く様々な芸術組織と提携し、舞台のみならず、ビジュアルアート、音楽、インスタレーション、映像、建築・デザイン、文芸作品などを紹介していく。
 初年度となる2017年は、国内外の様々な組織やパートナーと共に多角的なプログラムを実現。主なパートナーに、4A センター・フォー・コンテンポラリー・アジア・アート、アジアリンク、オーストラリア・タペストリー・ワークショップ、ブルーボトル、キャッシュツメイン・ステート・フェスティバル、チェンバー・メイド・オペラ、メルボルン・フェスティバル、モナシュ大学美術館、マルチカルチュラル・アート・ヴィクトリア、ネクストウェーヴ、パース・フェスティバル、シドニー・フェスティバル、メルボルン大学、ヴァージン・オーストラリア・メルボルン・ファッション・フェスティバルなどが挙げられる。
 演劇・舞踊部門では、シンガポール出身のダニエル・コックによるパフォーマンス『バニー』、メルボルンを拠点に活躍する中華系オーストラリア人のユージニア・リムによる『ピープルズ・カレンシー』、中国人振付家タオ・イェ率いるタオ・ダンス・シアターによる昨年度のパリコレ・メンズ・コレクションで上演された『6』、インドネシアの振付家エコ・スプリヤントによる『クライ・ジャイロロ』などが上演される。日本からは福島県いわき市久之浜を題材として構成される濱中企画によるドキュメンタリー・パフォーマンス『かげろう』、川口隆夫による『大野一雄について』、岡田利規の『部屋に流れる時間の旅』の3作品が招聘されている。
 なお2月21日から25日にかけては、アジア各地のパフォーミング・アートに特化したプロデューサーがネットワークのために集うアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム・キャンプが開催される。

[フェスティバル概要]
 アジアの古典芸能や伝統芸術ではなく「コンテンポラリー・アート」に特化した大規模な舞台芸術トリエンナーレ。アジア太平洋地域における現代アートの相互影響と結節点を探るべく、アーツセンター・メルボルンのクリエイティブ・ディレクターを務めるスティーヴン・アームストロングが2017年に設立。メルボルンを中心とするオーストラリア・ビクトリア州に拠点を置く様々な舞台芸術組織が提携し、4カ月にわたり多様なプログラムを展開する。主な提携機関は、アート・センター・メルボルン、オーストラリア・センター・フォー・コンテンポラリー・アート(ACCA)、オーストラリア・センター・フォー・ムーヴィング・イメージ(ACMI)、チャンキー・ムーブ、フェデレーション・スクエア、マルトハウス・シアター、メルボルン・リサイタル・センター(MRC)、メルボルン管弦楽団(MSO)、メルボルン・シアター・カンパニー(MTC)、ヴィクトリア州立美術館、ヴィクトリア州国立ギャラリー、ヴィクトリア州立図書館、オーストラリア・バレエ団、ヴィクトリア州立芸術大学など。
Asia TOPA - アジア太平洋舞台芸術トリエンナーレ(Asia-Pacific Triennial of Performing Arts)
https://www.asiatopa.com.au

NYの国際実験演劇祭アンダー・ザ・レーダー フェスティバルが開幕(2017年1月4日〜15日)
 
 米国でもっともカッティング・エッジな舞台芸術作品を紹介する国際演劇祭が、今年もニューヨークのパブリック・シアターを会場に開催される。現在は創設者のマーク・ラッセルと演出家・劇作家のメイイン・ワンの2人が共同ディレクターを務める。プログラムは、国内外の実験的パフォーミングアート作品を紹介する「メイン・プログラム」、舞台芸術と実験音楽の境界線で活躍するアートを紹介する「イン・コンサート」、若手演出家や振付家の作品を積極的に紹介する「インカミング」など。
 本年度のメイン・プログラムには、昨年に続き2009年に設立された米国のポストドラマ演劇の急先鋒である600 HIGHWAYMENが登場。新作『The Fever』では、個人的責務と集団的責任の境界線を問う参加型パフォーマンスを上演する。米国からは他に、昨年度の「インカミング」プログラムで紹介された日本人振付家のSaori TsukadaとNikki Appinoのデュオによる『Club Diamond』を再演。また、パフォーマーであり作家のマルガ・ゴメズは、キューバ移民でコメディアン兼作曲家として活躍した父の人生を辿る『ラテン・スタンダード』により、ラテン系米国人のアイデンティティを問う。
 海外からは、フランスの演出家フィリッピ・ケーヌが現代社会における共同体概念について問う『La Mélancolie des Dragons』や、ドイツの演劇集団リミニ・プロトコルによるアルゴリズム演算されたデジタル政治演劇『Top Secret International (State I)』を招聘。また、インドネシアの実験的演出家エコ・ヌグローホ&ワヤン・ボコーアが、いかにしてイスラム教がジャワ島に輸入されたかを影絵芝居などを用いて物語る『In the Name of Semelah』を上演する。

[フェスティバル概要]
 APAPと同時期にニューヨークのパブリック・シアターで開催されるフェスティバル。第1回は2005年にブルックリンのSt. Ann's Warehouseで開催されたが、翌年より会場を移し海外各地から作品を招聘、2009年には14カ国から52作品を紹介。SITI Company、Elevator Repair Service、Nature Theater of Oklahomaなど、国際的な活躍も目覚ましい米国の先端を行くアーティストらとの共同創作の場も提供。創設者のマーク・ラッセルはNYのアートシーンを牽引したP.S. 122のディレクターを長く務めた後、ポートランドのPICAで実施されているタイムベースド・アート・フェスティバルの芸術監督(2006〜08)などを歴任した、北米における現代舞台芸術の重要なプレゼンターのひとり。
アンダー・ザ・レーダー(Under The Radar)
http://www.undertheradarfestival.com

南米コロンビアのボゴタでコンテンポラリー・ダンス・フェスティバル「フェスティバル・ダンツァ・エン・ラ・チウダード」開催(2016年11月2日〜14日)
 
 今年で第9回目を迎えるボゴタ市内各地で開催されるコンテンポラリーダンス・フェスティバル(英訳はFestival Dance in the City)。劇場内のみならず市街でも様々なイベントが開催される。コロンビア国内で有名なダンス・カンパニーが一堂に会するだけでなく、国外からも積極的にアーティストを招聘している。
 今回のフェスティバルのテーマは「テリトリーとコネクション」。ダンスが占有可能な身体的、社会的、政治的な領域とはいったいどこなのか。あるいはそれらの領域のコネクションから生まれてくる国境横断的・文化横断的なダンスとはどのようなものなのか、をテーマに様々なダンス作品が上演される。
 国内からはボゴタを拠点に活躍するDossonコンテンポラリー・ダンス・カンパニー、ハヴィエ・ヴァクエロ・オレーリョ&アイマール・ペレズ・ガリ、COMÚNダンス・カンパニー、カンパニーCortocinesis、Trikniaダンス・カンパニーなどが作品を発表。海外からはエクアドル国立ダンス・カンパニー、メキシコのFóramen M Balletカンパニー、ブラジルの振付家マルコス・アブランチ、日本の梅田宏明などが招聘されている。

[フェスティバル概要]
 2008年に設立された南米コロンビアの首都ボゴタで開催されるコンテンポラリーダンスの祭典。ボゴタ市の管轄下にあるBogoda Mejor Para Todos IDARTESという芸術文化組織の主催により、2週間にわたり国内外のカンパニーによる作品を上演する。ダンス・イン・ザ・シティという意味を持つフェスティバル名に則り、劇場内のみならず、ボゴタ市内でも様々なダンスイベントが開催される。近年コロンビアのみならず南米のコンテンポラリーダンス界を活性化しているフェスティバルとして国内外から注目されている。
フェスティバル・ダンツァ・エン・ラ・チウダード(Festival Danza en la Ciudad)
http://www.danzaenlaciudad.gov.co

第45回フェスティバル・ドートンヌがパリで開幕(2016年9月7日〜12月31日)
 
 パリで毎年秋に催される複合芸術祭。第45回となる今年は、フランス国内のみならず、レバノン、ブラジル、シリア、コンゴ、アメリカ、ポーランド、スペイン、そして日本からアーティストが参加。パリ市内と近郊の劇場、ダンス・センター、美術館、ギャラリー、大学、教会など42施設で4カ月にわたり開催される。
 毎年、特集作家が各ジャンルから選出されるが、今年は演劇界からポーランドの鬼才演出家クリスチャン・ルパ、舞踊界から米国ポストモダン・ダンスの巨匠振付家ルシンダ・チャイルズ、そして音楽界からバスク系スペイン人作曲家ラモン・ラスカーノが選ばれた。98年に初めて招聘されて以来、定期的に招聘されているルパは、オーストリア人作家トーマス・ベルンハルトの舞台化作品3作を発表。10月末にフェスティバル/トーキョーでの初来日公演も予定されている『Woodcutters─伐採─』、『リッター・デーネ・フォス』を翻案した『ウィットゲンシュタインの甥』、そして2015年にリトアニア国立劇場で初演された『英雄広場』を上演する。
 ルシンダ・チャイルズは、1960年代にジャドソン教会で初演された『Early Works』、79年に初演された歴史的名作『Dance』、83年にフランク・ゲーリーの美術とジョン・アダムスの音楽にあわせて作られた『Available Light』、そして2001年にマギー・マラン・カンパニーにより3人の振付家(マラン、ケースマイケル、チャイルズ)に委託された『Three Grand Fugues』を上演する。
 日本からは4人の演出家が参加。タニノクロウ『地獄谷温泉 無明ノ宿』岡田利規『部屋に流れる時間の旅』、神里雄大『+51アビアシオン、サンボルハ』、そして平田オリザ『ソウル市民1919』が上演される。

[フェスティバル概要]
 パリで毎年秋に催される複合芸術祭。今はなきボルドー・シグマ・フェスティバル(1965年)、ナンシー国際演劇祭(63年)といったフランスの伝説的フェスティバルに10年ほど遅れてスタート。72年、ポンピドゥー大統領の肝いりで文化大臣のミシェル・ギーが総監督となってスタートした。90年にギーが死去した後はアラン・コロンベックが総監督を長年務めた。2011年からは演出家でパリ市立劇場の芸術監督でもあるエマニュエル・ダマシー=モタが牽引している。運営組織はNPOで、文化・コミュニケーション省、パリ市、イル・ド・フランス地方からの助成金と、企業や個人、友の会会員からの寄付により運営。作家への新作委託、海外団体との提携事業、実験的作品の紹介、国内の才能の発掘、非西洋圏の文化の伝播という5つをフェスティバルの柱としている。紹介される芸術ジャンルは幅広く、美術、演劇、ダンス、音楽、映画など。日本人では、池田亮司、平田オリザ、梅田宏明、岡田利規、三浦大輔などが参加している。現在の総監督はエマニュエル・ドゥマーシー=モタ。
フェスティバル・ドートンヌ(Festival d’Automne)
http://www.festival-automne.com
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