王立演劇アカデミー(The Royal Academy of Dramatic Art)
1904年に創設された王立演劇アカデミーは、英国で最も優れた演劇学校のひとつだ。選ばれた学生を少人数制で3年間鍛え、古典劇、ラジオ、テレビ、広告など多様な分野で活躍できる俳優を徹底的に訓練し、サー・ジョン・ギルグッド、ジュリエット・スティーブンソンなど名優を輩出してきた。
──王立演劇アカデミーは英国を代表する俳優養成学校のひとつです。各国で俳優養成のシステムは違うと思いますので、最初に英国で俳優がどのように養成されるかについて話してください。
英国には俳優と舞台技術者、演出家、舞台美術家を養成するための特別の演劇学校が、全部で22校あります。これらの学校は演劇学校協議会(The Conference of Drama Schools)という組織に属していて、この団体に加盟しているすべての演劇学校に高い教育水準を設定しています。他にもここに所属しない小さな学校がたくさんありますが、一般にこの団体に加盟している22校が、優れた演劇学校だと考えられています。だいたいの学校には3年間の養成コースがあります。ここ10年の間に、これらの学校はかつての成人学級(further education)から高等教育へと移行し何らかの形で大学とつながっていますが、俳優養成は基本的に職業訓練だとみなされていて、学術的コースではありません。
また、これまで美術とデザイン、音楽のためのコンセルバトワール(芸術学校)はありましたが、演劇についてはありませんでした。2001年に演劇とダンスのための芸術大学が、初めて英国に作られました。コンセルバトワールは3つの演劇学校と4つのダンス学校とサーカス訓練校1校からなり、生徒は高等教育基金カウンシルがら相当な奨学金を支給されています。
現在、英国では各演劇学校で似たような訓練を行っているので、養成された俳優の多くは、他の演劇学校で訓練を受けた俳優と楽に仕事をすることができます。