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シドニー・マイヤー基金とマイヤー財団
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シドニー・マイヤー基金とマイヤー財団
Sidney Myer Fund and The Myer Foundation


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Arts Organization of the Month今月の支援団体
2017.5.12
シドニー・マイヤー基金とマイヤー財団 
 シドニー・マイヤー基金とマイヤー財団はオーストラリアにおける芸術と人文科学、教育、貧困と不利な立場にある人々、環境と持続可能性に対する取り組みを支援する私立の慈善団体。ユダヤ系オーストラリア人シドニー・マイヤーは、帝政ロシア領ベラルーシから迫害を逃れてメルボルンで富を成し、コミュニティのための慈善事業に取り組んだ篤志家。芸術の熱烈な支援者であり、オーストラリアの豊かな文化的生活の実現に貢献してきた彼の遺志を継ぐため、1934年にシドニー・マイヤー基金を創設。また、息子たちにより国際的な事業や科学技術・環境といった新たな分野への支援を行うマイヤー財団が1952年に創設された。両団体は同一のチームによって運営され、2016年度の基金および財団の助成総額は1,357万4,404豪ドル。テーマ別支援先の割合は芸術・人文分野が最も多く、2015年度は全体の34%を占めている。シドニー・マイヤー基金の主な助成プログラムは下記の通り。

◎シドニー・マイヤー・クリエイティブ・フェローシップ
 シドニー・マイヤー基金は、アート・コミュニティにとってアーティストは創造的な原動力であるにもかかわらず、彼らの収入は生計を立てるには不十分であることを問題視。アーティストが芸術を生業にできるよう、キャリア形成にとって重要な時期を支援すべく設けられたのがこのフェローシップ。アーティストや作家などに対し、使い道を制限せず、特定の成果も要求しない奨励金制度。対象は7年から15年の実践経歴を持ち、傑出した才能と挑戦意欲をもつオーストラリア人もしくは永住権を持つ様々な芸術分野のアーティスト、アートマネージャー、人文科学を牽引する人。毎年約8人に対し、2年間にわたり16万豪ドル(免税)の奨励金を授与。これまでの授与者は、美術家のVernon Ah Kee(2014)、劇作家・作家のCourttney Collins(2015)、コミュニティ・アート事業等でプロデューサーやディレクターを務めるAlex Kelly (2016)など。

◎キャパシティー・ビルディング・ストリーム
 芸術・人文分野に加え、教育、貧困と不利な立場にある人々、環境と持続可能性を扱う事業に対して行われている公募型助成プログラム。芸術・人文分野では、オーストラリアにおけるインディペンデントの芸術文化集団の強化育成を目的とし、他の組織等とのネットワークを確立し、卓越した作品を生みだしている組織やアーティスト集団、アンサンブルに対して資金援助を行う。中小規模の団体が主な対象。助成対象地域を年度毎に変更し、2015年度はヴィクトリア州とタスマニア、2016年度は南オーストラリアを拠点とする団体が対象となっている。1団体あたり2年間に渡り2万から5万豪ドルを助成。これまでに、子どもたちが率先するインタラクティブな参加型パフォーマンスを行うPolyglot Theatreや異なるバックグラウンドのコミュニティを巻き込んだ大規模でスペクタクルなパフォーマンスを得意とするグループAll the Queens Menなどを支援。

◎シドニー・マイヤー舞台芸術賞
 1984年、シドニー・マイヤーの没後50周年を記念して創設された芸術賞。オーストラリアにおける舞台芸術の地位向上と、ダンス、演劇、喜劇、音楽、オペラ、サーカス、人形劇における傑出した業績を称えることが目的。個人賞(6万豪ドル)、団体賞(9万豪ドル)、ファシリテーター賞(2万5千豪ドル)がある。過去の受賞者は、サーカス団Circus Oz(1984年、団体賞)、歌手・女優のUrsla Yovich(個人賞)、ミュージシャンで教育者のMandawuy Yunupingu(2009年、ファシリテーター賞)など。

 その他の活動として、2015〜16年にはシドニー・マイヤー基金がアーツセンター・メルボルンと共にアジア太平洋地域で初めての舞台芸術トリエンナーレに毎年200万豪ドル以上を支援。また2016年には、他の財団と共同し、オーストラリアにおける芸術文化への支援とその効果に関する調査研究プロジェクトを支援した。
 
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